赤岩・東大壁佐藤ルートを登った。
メンバーはH田氏、N氏と私の3人。“まず、東大壁でしょ”というH田氏の意見に異論は無く大壁に行く。
実は前日東大壁のアプローチでアクシデントがあり、登攀中止となった。その再チャレンジの為再び大壁に来たのだ。

快晴、微風、気温も暖かく、こんなクライミング日和にはめったに当たらない。
それに連休中で,会所属の人たちは最後のスキーなのか思ったより峠の駐車場に車は少なく、且つ44フェースか奥リスに行っているのか、とにかく人がいなくて静かだ。
   
IMGA0900.jpg
ピナクル・4テラ・トリコニーの各岩

東大壁の頭から2回の懸垂で70m降りて佐藤ルートの取り付き点の中央バンドのピナクルへ。
ここの懸垂は,中間テラスまでの最初の懸垂後のロープ回収時に必ずといって良いほど一拍遅れの落石がある。
今回もロープを無事回収し終え、安心したところに、こぶし大の落石が唸りを上げ、あわてて首をすくめる。油断大敵を肝に銘じる。

   IMGA0894.jpg
      懸垂中のN野氏

1ピッチ目表示等級はⅣ+、リードH田氏で登攀開始。
いきなり薄被りから右にほぼ水平のトラバースで始まるが、薄被りをどこまで登るのか、私の記憶では完全に一段上がると思うのだが、H田氏は慎重で上がったところのバンドにプロテクションが無いと次のトラバースがきつくなり、それを嫌がっている様子。確かに無ければビレイヤーとしてもチョッとイヤだ。
迷った末に上がりきらずにトラバース開始。見た目より悪そう。それでも確実にルートを伸ばし、右のクラックから中間テラスに抜ける。お見事!

次は自分の番。佐藤ルートは3度目だが、やっぱりトラバース開始地点が若干低いような気がするが,ロープのながれに従ってトラバース開始。
足元はハングっており、頭は薄被りの岩に抑えられ上半身を空間に投げ出しながらのトラバース。しかもロープは横に流れているので、落ちたらかなり振られそうでいや~な感じ、思わず大きなスタンスを求め下に下がったのが悪く完全に行き詰る。
私の体勢が危うく見えたのか下のN野氏から声がかかる。ここはただのテンションと違ってロープの流れからかなり振られるだろう。しかも、ピナクルの頭にぶつかるかも知れない。
左手のカチホールドから力が抜けそうになり右手のガバを探したが見つからず戻ろうか迷った瞬間フォール!!、これはテンションではなくフォールだ。かなり右に振られて横向きでロープにブル下がる。幸いピナクルには当たらず、余り経験のないフォールに情けなく、惨めな気持をオブラートに包んで気持を取り直し何とか登る。ゴメン、ゴメン!とテラスに上がってリズムを掴めないままの1ピッチ目を終了。
(それにしても上手くなっていないなぁ!デモ・・・Ⅳ+かいな?)


ラストのN野氏のフリー技術はお墨付きだが、右寄りのルートを取ったためテラスへの上がり口にホールドなく、草を引っ張っり根の張り具合を試したりしながら慎重に上がって来た。上手い人はホールドの決め方も丁寧でばたついた感じが全く無い。

2P目は右上のクラック沿いに直上の短いピッチ。岩質も泡状から硬い岩に変わってスッキリ。等級はⅤ-になっているがクラックに入るところが慎重になった以外問題なく、チョッといい感じのリズムに戻って気持ちよく外傾テラスに上がって終了。


快晴微風の暖かなテラスはゆったりした気持にさせ、振り返れば海と境目の無い霞の上ぽっこり雪をかぶった積丹の山々がまるで海に浮かんでいるようだ。足元には、底が手に取るように見える透き通った海が広がり、白い軌跡を残して走る小さな観光船は思ったより早い。
海に向かって思い切り深呼吸をし、チョッと唇をとんがらせてフーと息を吐く。小気味の良い緊張感に包まれた爽快感がアルパインクライミングをますます好きにさせる。

仕上げのピッチも硬い岩で快適のはずだ!
   
IMGA0890.jpg 
       積丹の山々 

海抜200mのテラス、今と地の間』に・・・いる。
スポンサーサイト
2009.05.06 / Top↑
TrackBackURL
→http://mtyyy.blog34.fc2.com/tb.php/8-11bef56e
まとめ