20、21日と一泊で、北海道山メーリングリスト(HYML)の三段山オフミ(off line meeting)に初参加。
20日は前十勝大正火口まで登ってきました。到達地点は標高約1700m位だったでしょうか?!
悔しさが残った分だけ、貴重な体験の出来た、大変に有意義な山行でした。
下山後、白銀荘での温泉&宴会は、HYMLの多くの主要メンバーの方々との楽しい時間となり、スキーの悔しさを補って尚 十分満足いくものでした。
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 噴煙上げる大正火口     最高到達点

HYML17名の大パーティーは予定通り10時丁度に白銀荘を出発。大師匠、marikka師匠、iwaさん、KT子さん以外は初めての人ばかり(技量が??)だが、登りも滑りも、どうにかなるだろう。重鎮DMJさんがビーコンチェック、自分の胸には大師匠から借りたビーコンが・・・ビーコンチェックに緊張感が走るが、さほどの不安は無い。それでも後からついて行くプレッシャーがイヤで3番手をキープ。とにかく経験豊富な人ばかりだ!。
綺麗に雪をかぶった針葉樹林を抜けて火山観測小屋から斜めに沢に下る。出発から25分、一段登って一本目の休憩、曇りだが殆ど風が無い。風が無い分汗をかき、思い思いに服を脱ぐ。後ろを振り返ると視界は開けだしている。
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    白銀荘           服を調えて

富良野川をスノーブリッジで右岸に渡り広々とした雪原を少し進んで浅い沢沿いに進むようになる。沢をまたいで設置された土石流用のセンサーを幾つか潜り抜け徐々に高度を上げる。相変わらず無風状態で寒くは無い。
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  壮観な大行列

沢筋の斜度が少しづつきつくなる。前方右手の斜面に小さく雪崩れた痕にデブリが。雪崩れ斜面なので左手の高い所を進むようにとリーダーのGrsさんから声がかかるが、露岩のために余り上に上れず。
マスマス斜度がきつくなり、雪面はアイスバーン状態に。出来るだけ白い雪の上を選んでシールを効かせるが、先頭を行くIさんが板を支えきれずに後ろにずり落ちる。テールをストックで支えるが、苦戦している。スキーアイゼンを効かせて待ってましたとばかりに安定して登っていく人に笑い声。この状況をみて、スキーアイゼンをつける人も。エッジを効かせて何とか横向きでアイスバーンをクリアー、ここより火口に向かって急な一枚バーンが長々と続く。
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 一枚バーンの大斜面   右上の大岩目指して 
   
これをきっかけにスキーアイゼンを着装した人は直登気味に、つけていない者はジグを切りながら、思い思いにアイスバーンの急斜面を登っていく。振り返れば避難小屋が右下に、高度感もアイスバーンも全く恐怖は感じないが、先週の塩谷丸山同様、出発以来、水も食糧も全く口にしなかったので、体がかなりきつくなる。
ストックに頼った上り方に、腕も相当きつくなる。
とにかくゆっくりでも止まるな止まるなと言い聞かせる。天気は、ガスっているかと思うと明るくなって、太陽の光が雲を透しながらも感じる事も、左上方には大正火口の火口壁が見え、右手上方に大きな岩が見える。ここが勝負どころとリーダーから檄が飛ぶ。きつい!景色を見る余裕はない。急速に体が動かなくなったのが判る。飴玉1個、水一口、途中で取らなかったオオチャクを悔いる。
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    最後の登り       降り返れば

【大失敗
火口壁の位置まで登るが先頭はもう一段上を目指し右に回りこみながら最後の急斜面を登っている。後100mがきつい。ここで2回ほど体重をかけた板がアイスバーンに滑って尻餅をつく。何とかクリアーしたが、最後の5mの急斜面で3回目の尻餅を付く。立とうとしてエッジがはずれ尻餅のまま滑り落ちるが、アイスバーンにエッジがきかず、marikkaさんの板で辛うじて止まっている状態。marikkaさんがどいたらそのまま滑落する。動くに動けず、marikkaさんが誰か来てくれと助けを呼ぶと、T田大師匠が飛んできて、ザックをはずし板を外してくれる。その間marikkaさんの板に支えられ、されるがままにじっとしているだけだった。もう一人来てくれた(KT子さんだったかな??)様だが、誰だか覚えていない。板が外れてキックステップで立つと簡単に立ち上がれた。
長い山の生活で、一瞬でも自分ではどうする事も出来ない状態に置かれたのは初めてで、情けない状況だった。ストックを刺して、自分を支える事が出来なかったのか、恐怖は感じなかったが、もう一人助けてくれた人が誰だか思い出せない自分が、チョイト情けない。
主な原因は、体力が落ちて、踏ん張りが利かなかったためだろうが、雪質、斜度によりシールの効き方がどれほどか、経験が全く不足していたこと、スキーアイゼンの必要性などなど、本当に良い経験になった。

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  最高到達点

余り空腹感を感じなかったが、おにぎりを食べ、水を飲む。空腹のはずなのだが、食欲無し。疲れの為か・・・??
食事を終えてシールを外し降りる準備を、下りは誰の手も煩わさぬようしよう!

ガスが濃く、露岩ありアイスバーンありの急斜面は危険が一杯。晴れるまで待つようにとリーダーの指示。板を履いたままガスの晴れる瞬間を待つ。チョッと明るくなり視界が効いた瞬間を見逃さず“降りるゾー”、リーダーの合図に転んだ斜面をエッジを効かせて横滑りで難なくクリアー。
一滑りで緩斜面に全員集合、ここで又ガスが出て、全く凹凸が判らず、再び一時待機のリーダー指示。
すぐにガスが切れ、皆いっせいに滑り出す。十勝の広い沢筋に十数名のスキーヤーが思い思いに滑る様は、なんとも迫力がある、皆上手い。負けじと硬いバーンを大回りで滑る。キッモチ イイ~~~!

きつい登りも、滑降はほんの一瞬だ。下に来ると、やや重めの20~30cm位の新雪、深雪。皆ここぞとばかり 嬉々として斜面に飛び込んで行く。がっ自分だけテンションが下がる。それでもメゲズにとばすと、幅1m、高さ80cmくらいの段差に飛び込み頭から雪の中に、帽子もゴーグル雪だらけに。ビックリした~~~!
この深雪に、みんなはS字シュプール。自分は相変わらずの流れ星シュプール

富良野川のスノーブリッジは直滑降で勢いつけて対岸の高台に滑りあがる。「大成功!」それを見ていた人達に拍手で迎えられる。
振り返ると今滑ってきた前十勝の斜面が正面に大きく立っていた。
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  降り返れば前十勝

さすがに疲れてゆっくりマイペースで火山監視小屋に登っていくと、T田大師匠が心配して待っててくれる。
樹林帯の中を疲れた体でゆっくり白銀荘に向かう。山荘前ではmarikkaさんも待っててくれました。
楽しかったけれど、直下で転び残り3mをツボ足で登ったコト、下りでは深雪が全く滑れないこコト、悔しさ交じりの前十勝でした。

【その後】
白銀荘の露天風呂は初めてだった、足をもみながら温めの湯に長々と浸かりる。
4時前から始まった宴会は山の話で盛り上がる。Rっちゃんに「山スキーではとにかく転ぶな、どんな状態でも止まれるように」とアドバイスを貰う。今日の経験で身に沁みて感じる言葉であった。又苦戦するきつい登りのアイスバーンでも、滑り降りるのは、それ程苦労せず降りられるということが判ったのは少しだけ自信になった。

体力勝負の宴会は10時の消灯時間を過ぎても続いていた。この頃より接近中の低気圧の影響で風雨が強まり、22日の三段山は中止となり、次回へ持ち越しとなる。

HYMLオフミ参加の皆さん有難うございました。大師匠、師匠お疲れ様でした。
再びここに来る時は、深雪をある程度こなせるようにしなければ・・・!










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2010.03.21 / Top↑
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