本日(16日)N田さんと赤岩に行く。「シーズン最後のクライミングだろうから仕上げに大壁でも行きますか?!」N田氏からガッツのあるお言葉が、ショートピッチをトップロープでなどと軽い気持ちでハーネスを付けていたが、ガッツに答えない訳には行きません。喜んでお供させていただきま~す!

峠の駐車場広場には、沢を終えた某有力山岳会のメンバーがゾロゾロ、パティーを分けてそれぞれが好みのルートを登るのだとか、東大壁パーティーは・・・?!ちょっぴり気にしながら一年ぶりのアプローチを木を掴み根っこにぶら下がりながら慎重に下る。
大壁の頭に先着者のザックはデポされていなかった(ホッ!)。
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         アプローチの途中から

懸垂ポイントでロープを確実に回収するためのシステムをつくる、シュリンゲ、ヌンチャクは登攀終了後に回収すればイイ。2回の懸垂下降で中央バンドに降り立つが、一回目の懸垂でロープ引っかかったのか回収に手間取り一瞬ヒヤリ。東大壁はアプローチと言い懸垂と言い、登攀開始前から独特の緊張感があり、極め付きは取り付き点の中央バンドで、足元が海まで垂直に切れ落ちていて高度感も抜群、ここに降りると戻るに戻れず、もう登るしかないない、そんな感覚になるところなんです。
16年大壁    16年大壁1
懸垂の準備    小林ルート1ピッチ目

「ルート忘れているから指示して欲しい」と言い残し、N田氏リードで登攀開始、1ピッチ目(5級)は出足からのっぺりフェースを微妙なバランスで登らばければならない。途中でついつい右に行きたくなるのだが必ず行詰まる。N田氏今回は素直に左からじっくりスタンスを探して高さを稼いでいく、この出足はビレイする方も緊張するところだ。傾斜バンドに上がり一息もその先も微妙で慎重に登り小バンドのケミカルアンカーでピッチを切る。以前は2Pのテラスまで一気に登っていたが、ロープの流れが悪くなる。今日は二人なので時間の余裕もあり、こまめにピッチを切ることを約束していた。
2P目小バンドのトラバースからCクラックを登る、このピッチも5級表示だが、1P目に比べるとズーット登りやすく、感覚は4級~4+級位でしょうか?!だがクラックには一つもプロテクションが無し、2Pテラス下の小さな頼りなげな木まで登ってやっと気休めのプロテクションを取りすぐに2P目が終了。ここまではリードの姿がしっかり見えるのでその点は登りやすいが、振り返ると海が真下に見通しが効き、いよいよ高度感が増し、十分にぞくぞくさせてくれる(笑)。
3P目、ここは3級表示だが、登りはじめの薄っかぶりのクラックが微妙で、以前には何回も登っているのに前回(昨年)からN田氏は登るのを嫌がり、右のザクザクの非常に脆いフェースを迂回するルートを取るようになり、今回も迷わずザクザクフェースにルートを取ったが、ホールドの脆い微妙なトラバースで4+といった感じなのだが、正規のクラックの方がイイかは好みの問題で微妙だ。5m上の脆い壁をトラバース中に案の定赤ん坊の頭程の落石が身体をかすめ私もN田氏も肝を冷やす。2段目にあるクラックを乗り越えるとリードの姿は見えなくなったが、ロープがすれるのか時折小石が降ってくる。ロープの流れを気にしてうつむいていた時、左足にこぶし大の落石の直撃を受ける。こんな場所では常に頭上に注意を払わなければならないところで、油断は禁物と改めて反省する。それからはいつ大きな落石が降ってくるのか気が気ではなかった。
気温は低くなく海からの風は少々強くて気にはなったが、冷たくないのが救いだった。ただ、その分全く声が通らず、ホイッスルさえも聞こえなかったようだ。ロープの動きを読んで登りだすが、意志は通じてロープの動きは微妙な登りでも信頼がおけた。詰めのガラガラ浮石に注意して終了点に到着。
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     窓岩をバックに

大壁の頭に戻ってロープを整理しながら、N田氏も(もちろん私も)最近は随分と慎重な登りになって来たな(悪いことではない)・・・それに、以前は連続して佐藤ルートにとりついたりしたけれど、いつの間にか、一本登っただけでけでお腹がいっぱいになるようになっちゃったな!そんなことを感じていました。
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    不動岩稜を望む       アップをすると

昼食前に散策路まで登り返そうと頑張る。東のチムニー岩のてっぺんでカップ麺に湯を注ぐ、カレー味のスープが美味しい。
仕上げにもう一本、大壁の頭からピナクルリッジに取りついているパーティーを確認していたので邪魔をしないようにピナクルの頂上ピッチはパス、4テラにもパーティーがいたので、2週間前に遊んだトリコニー岩のチムニールート(5+)を再チャレンジすることに、今回はノウテンで抜けようと頑張ったが、腕の力がなくなってレストのテンション、最後は腕の力を何とか振り絞ってヘロヘロで抜ける。その様子を見ていたN田し、俄然登る気になり、ビレーを交代。さすがN田氏ノウテンで抜け切りました。
駐車場に戻ると、ガイドのT山さんも丁度戻ったところで挨拶、軽く言葉を交わす。天気にも恵まれ晩秋の赤岩で充実した登攀を楽しめた一日でした、N田さん、お世話様でした!


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2016.10.16 / Top↑
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