8月11日は山の日、さぁ~てどこに行こうか?!どうせならテント泊で・・・テン泊なら、新冠から幌尻岳、銀泉台から白雲も悪くない。結局直前まで迷って一番楽チンな黒岳に決める。いつものことだが、一人には“のんびり”が一番、星も見たいし・・・。

層雲峡駐車場で車中泊、翌11日、7時過ぎのロープウエーはまだ空いていた。リフトを乗り継いで山頂駅へ、水2.5Lを積んだザックは16kg超えだが悪くない。最近は少しづつだが身体を動かしていたし、黒岳石室までなら、楽勝の・・・ハズ!?
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リフト乗り場から黒岳山頂               

登りだしは順調だった。急ぐ旅でもないし、だいいち気温も高い、マイペースでゆっくり登っていればそのうち身体も慣れて少しづつペースが上がるはず、だったが・・・思惑通りには・・・思ったよりもペースが上がらない。膝に両手をついて肩抜きを繰り返す。8合手前でテン泊装備の中年2人組に追いつくも、こちらのペースが落ちた分、二人組と同じようなペースで登る事になってしまい、休もうと思ったところで二人が休んでいたり、付きまとっているようで、妙に登りにくかった《笑》。それでもいつの間にか高度が上がり景色が開けてくる。振り返ると眼下にはリフトの切れ込みが見え、正面には層雲峡を挟んでニセイカウシュッペ山、立ち止まって顧みする景色は、「上がってきたなぁ~!」と、いつも感じさせてくれる。最後のコンクリートで固められた急な階段に歯を食いしばって、山頂着。
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上がって来た実感を感じる景色  いきなり広がるお鉢平  テントが見えた時のワクワク感がたまらない

黒岳の山頂が好きだ!階段を登り切った山頂は、いっぺんに目の前が開け、お鉢平が広がる。この見事な景色の変化が“登った!”感を一気に爆発させてくれる。山頂から石室に向かってゆっくり下って行くと一度平らになり、2段目を下り始めるとの、黒岳石室とサイト地の色とりどりのテントが目に入る。「また来たぞっ!」懐かしさがわいてくる。

混雑を覚悟していたサイト地だが、前泊者がテントを撤収した後で空いていて、いつも張るお気に入りの場所にテントを設営する。内部の整頓を終え、昼食をとるために弁当を持って石室の前庭のベンチに移動する。流石山の日、数あるベンチは昼時ということもあり満杯、たまたま空いたベンチを確保し湯を沸かし粉末の味噌汁のもとに湯を注ぐ。
とっ、独占していたベンチに、スポーツサングラスをかけてた二人の若者が座った・・・(会ったことあるっ!? 知り合い・・・誰だっけ、誰だっけ? 絶対に知り合いだけど・・・???)。出てきそうで・・・出てこないっ。(そうだ!判ったぁ!!) 『・・・こんにちわっ!』相手も一瞬の間をおいた、『ええっ・・・?!Oh~!びっくりした、何でこんなところに・・・?』、私『社長に、先生は?』、『今 テント張ってま~す!』 。 昨年まで、仕事で大変にお世話になったドクター一家で、四人の家族全員がマラソン、トレランに取り組んでいて、大会に出たり、ヨーロッパまでレースに行く位で・・・、そういえばクライミングジムで会ったことも、赤岩にお連れしますとの約束は果足せなかったけれど・・・。そこにお二人が登場、思わぬ場所での再会を喜び、近況報告や山の話で大盛り上がり。昼食を終えると、これからお鉢平を一周してくるという。明朝は午前の診察時間までに札幌に戻るため、始発のロープウエーで降りるのだとか。ウヒョー!驚異の元気印一家だ。私のグウタラぶりは説明をしなくてもわかったようで、一緒に行こうとの声は、残念ながらかかりませんでした(もちろん行く気はなかったが、ちょっと寂しい《爆》)。
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 この後続々テントが建つ        我が家        美味しそうには見えませんが・・・十分に満足でした(笑)

特にやることもないし(このノンビリ感がいいのだが)早めに夕食の準備にとりかかる。夕食の献立は、カツライス、と言ってもスーパーで仕入れたトンカツにキャベツの千切りは予め家から刻んできたので、準備と言っても湯を沸かすくらいだったが。
持参の焼酎をお茶で割って“カツライス”を食べていると、石室管理人のS原さんから、19時半から星の観察会をするので、興味のある人は前庭に集合 のアナンスが。 「待ってました!」
19時半に石室の前庭に行くとすでに大勢の人が集まっていた。望遠鏡を土星に合わせ順番に覗き込む、「わぁ~、可愛い!」初めて観る土星の輪に山ガールが歓声を上げる。「Oh~!」大きな流れ星が石室の屋根をかすめるように流れて、どよめきが。毎年この時期にはペルセウス流星群が現れて、いくつもの流れ星に出会える。半月の月が明るくて天の川が見にくいのがちょっと恨めしかった。

12日晴れ、テン場の朝は早い。合宿中の学生の出発準備の声で目覚めるが、シュラフに奥深く潜り込む、このグダグダ感がイイ。夜は思ったよりも気温が下がり、夏用の羽毛シュラフだけでは足りず、万が一の為のシュラフカバーが役に立った。テントの明るさと、外のがやがや音で完全に夜が明けたのが判った、時計は5時半をまわっていた。
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朝食を終え、6時45分にテントを出る。北海岳をめざして赤石沢に降りていく、雪渓脇の花がきれいだ。見たことある花ばかりだけれど、悲しいかな名前が判らない。高山植物の本を持ってきたが、立ち止まって本を出すのが面倒で、だからいつまでたっても名前が覚えられないのだが。北海岳へはそこそこののぼりが続くが、荷物は軽いし、歩きやすい登りで順調に進み、8時をまわったころ、北海岳山頂に到着。数人の登山者が思い思いに身体を休めていた。
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北海岳から北鎮岳&凌雲岳     遠くトムラウシ       白雲岳に続く路

南側にはゆったりどっしり青空をバックに堂々の白雲岳が手招きしている。ここで行先を、お鉢平一周ではなく白雲岳往復に決定し、白雲岳に伸びる明瞭な砂礫の路をゆっくりと下って行く。カラとした朝の空気に全身を包まれ、ほとんど平らと言ってもいいような雲上の散歩路が広々とした砂礫の広がりの中にゆるゆると伸びていている。白雲岳の裾の緩やかな雪渓を横切ってお花畑の中をゆるく登っていくと、ベンチのある白雲岳分岐の十字路に到着。空身で白雲を往復している登山者の大きなザックが数個デポしてあった。
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 のんびり歩きたくなるさぁ    白雲分岐の十字路

水を一口飲んで、白雲岳山頂に向かう。ゆるく坂を上っていくと一度平らになり、緩やかにカーブを描いて平らな小路が、頂上につながった大きな岩が重なり合った急斜面の取り付まで続いていた。平らな小路沿いには高山植物の花が咲き乱れ、特に花好きではなくてもカメラのシャッターを押したくなった。
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平らな道が終わるとストックをしまって両手を使い、身体よりも大きな岩の重なりを、岩から岩へと慎重に登る。若いころだったら、手など使わず足だけでヒョイヒョイと軽やかに登ることができたけれど、もう無理はしない、一歩一歩一手一手年齢なりに登るのが正解。やがて白雲岳山頂に到着、視界が開け旭岳が立派だ。白雲分岐は何度か通ったが、白雲山頂に立ったのは学生時代の合宿以来だから40数年ぶりかぁ・・・、もちろん記憶は全くなし、まさに初めての山頂でした。
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      白雲岳山頂          大雪山主峰・旭岳       大雪山の風景です

   
岩陰に身体をうずめて陽の光を浴びているとぽかぽか気持ちがイイ、ブドウパンをかじりながら飲む水が美味しい。山頂にはいつまでいても飽きない、十分に景色を堪能したし、ズーットいたい気持ちを押しのけて腰を上げる。
白雲分岐の十字路を左折してゆるく下って行くと、クマよけの鈴の音が前方から、やがて音の発信源の中年の女性2名が視界に入る。北海岳に向かって花を見ながらのんびりと散策を楽しんでいる風だった。鈴の音色は決して悪くはなかったが、ズーットは付き合いたくはなかったので、スピードを上げて二人を追い越す。再び静かになった雲上の小路をゆるりゆるりと北海岳に登り返す。山頂には10名を超える登山者が休憩を取っていた。小さな石を見つけて腰を下ろし、一息つきながらお鉢平らを一周しようかという考えが一瞬よぎるが・・・まさか! やっぱり自分らしく、ゆっくりと北海沢に下って行いこう。
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            大雪あるく ・白雲岳目指して

途中小さな流れで夕食用の水を満タンにし、可憐にさく花を見ながら石室に戻る、時計はもう少しで14時を指すところだった。
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この日の夜も、星の観察会に参加をさせてもらう。雲が切れたり覆ったりしていた前夜とは違って雲一つないきれいな星空で、ペルセウス流星群のピークの夜ということで皆張り切って夜空を見上げ、Sさんの星座の説明を聞きながら、大きな星が流れるたびにどよめきが起こった。解説では、8時過ぎに国際宇宙ステイションが上空を通過するのだよか、皆その時間を楽しみにしていた。8時5分を過ぎた頃、予言通りに凌雲岳の右肩から国際宇宙ステーションが現れた。太陽の陽を反射させたステーションは一等星よりも明るく輝き、結構な速さで上空を移動して行く。石室の真上を通過して黒岳の山頂方向の空に進み、まだかなりの高さにあるにもかかわら、スーッと輝きが消えた。地球の影に入り太陽の光が当たらなくなり消えたのだというSさんの説明に、皆 納得の天体ショーでした。いくつも流れ星を堪能、いくら見ていても見飽きないが切りがないし、また来年も来ればイイ!結構な寒さに我慢しきれずテントに戻りシュラフに潜り込む。

13日、3日目の空もきれいに晴れ渡り気、持ちのイイ朝だった。食事を食べ始める頃、強い日差しがテントに差し込み、中はたちまち暑く感じるようになった。急ぎ食べ終えると、手際よくパッキングを終え、テントを撤収し、丁度小屋の庭に出ていた小屋番の方々にお礼を言って黒岳の山頂に向かう。途中で軽装の若い女の子の二人組を追い越し際に目が合ったので“気持ちのイイ朝だねっ!”と声をかけると“大きな荷物ですね”と声が返ってきた。言葉にちょっと訛りを感じて尋ねると、中国からの留学生で北大で学んでいて、これから黒岳山頂でジオパークについてのアンケートを取るのだとか、じゃあ山頂で一番目の回答者になるヨ と約束をして、山頂までオリンピックの話などをしながら一緒に登る。約束通り山頂でアンケートに答えて、行動食の飴玉と割れせんべいを子袋に入れて差し入れる。夫々山頂の登山者にアンケートを取っている留学生に手を振って山頂を後にする。
次から次へと山頂を目指して登ってくるハイカーに路を譲って挨拶を返すが、気持ちがよくって全然苦にならない、励ましの声をかけるのが楽しい。やがて短かった山旅の終焉を告げるように、リフト乗り場のアナンスの声が下からの風に乗って聞こえてきた。
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     リフトで下ります

大木の荷物を隣の席に乗せて下りのリフトに乗る。カタコトと下って行くリフトの足元には紫色のトリカブトが・・・来年も又必ず来よう!! 
             お終い
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2016.08.13 / Top↑
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