オラ!エスパニョール!!  ⑬【トレドに寄る】
4月4日スペイン8日目、9時29分発のAVE(アベ:新幹線)でスペイン最後の滞在都市マドリードに向かう。
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マドリード・アトーチャ行き      AVE2等車内

定刻に発車したはAVEは我々のシートが二つ空いているだけで満席だったが、全席指定のため立っている人はいなかった。網棚も荷物で埋まっていて仕方なく大型バッグはデッキに置きっぱなしに、ザックと小型のキャリーバッグは座席の足元に置いた。ちょっと窮屈だがマドリードまでは1時間と15分の辛抱だったので、どっということはなかった。
スペインにきてからズーッと恵まれていた天候だったが、この日は朝からいつ降り出してもおかしくないようなどんよりとした空模様だったが、AVEはいつの間にか雨雲の真下に入っていて、雨水が疾走する列車の窓を激しく流れるほどの強さになっていた。
定刻11時15分、AVEは“マドリード・アトーチャ駅”のプラットホームに停車した。
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アトーチャ駅プラットホーム  プラットホームとの仕切り

マドリードの宿泊ホテル“アトーチャ”の在りかは、他のホテルやバス停などと同様に、事前にグーグルマップで見当をつけていた。ホテルは、アトーチャ駅から線路沿いの道を6~700mほど戻った所にあり、簡単に判るはずとふんでいたが、アトーチャ駅が広過ぎて、線路沿いの道への出口が判らず、上に行ったり下に行ったり奥に行ったり戻ったりとウロウロ。パトロール中の警官を見つけて、メモ書きに書いたホテル名を見せながら尋ねると、スマホで調べてくれ、わかったからついて来るようにと出口まで案内してくれ、線路沿いの道をさし、まっすぐ行けば右側にあると親切に教えてくれた。スペイン人は、とっつきにくかったスイス人に比べると、例外なく皆優しくて親切で、カミさんのスペインびいきは帰国後もいまだ全く揺るいではいない。

ホテルまでは予想通り大した距離ではなく、やんでいた雨が途中で降り出したがちょっと濡れただけで無事たどり着くことができた。時間は12時を回ったところだったがチェックインをすることができた。食欲は相変わらずなくて、調子は悪いまま、湯を沸かして持参のおじやを昼食とした。

2時半に、中心街にあるホテル・フロリダ・ノルテにタクシーで向かった。予め予約していた“トレド半日観光”の集合場所に行くためだった。思ったよりも距離があり、信号待ちも多くて集合時間ぎりぎりの到着となった。バルセロナと同じく大型のバスに8人の日本人が乗り込んだ。バスはトレドに向け高速道路にのり一時間でトレドに着いた。
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観光案内書によると、トレドは 中世の面影を残す要塞都市と紹介されている。なんでも古代ローマ時代から要塞都市として栄えた街で、タホ川にぐるり3方を囲まれた小高い丘の上に城塞やカテドラルを中心とする旧市街が広がっていた。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の異なる文化が混在する独特の街並みが特徴で世界文化遺産にも登録されているそうな。
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決めらた駐車場でバスを降ろされ、エスカレーターを乗り継いで旧市街へと登って行った。傘を差しながらガイドに案内されてカテドラルに向かった。トレドのカテドラルも中に入ると、とても厳かな気持ちにさせられた。
ガイドの案内で周りを見回したり、天井を見上げたりするうちに、なんだか身体がふらふらとしてきて、これ以上行動を共にしていると倒れてしまうのではと思い、椅子に座って見学が終わるまで休んでいるとお告げると、スペイン人の男性ガイド助手が、カテドラルから出て休憩所のある売店に連れて行ってくれた。隅の椅子に腰かけ、壁に寄りかかりじっと目を閉じ、安静を保とうと何度も何度も深呼吸を繰り返した。
時間の感覚は全くなかった。無理をしてカテドラルのなかを歩き回っているのに比べたら、椅子に座っていられるだけで楽だった。ガイド助手に、連絡が入ってようで、集合場所に行こうと促され、タクシーを拾って狭い坂道を下って行き、小さな広場のようなところで降りた。そこがどんなところかは全くわからなかったが、周りをキョロキョロする気もなく、屋根付きの門のハリに腰かけ雨宿りしながら、バスが来るのを待った。思ったより時間がかかって皆を乗せたバスが降りてきて、やっと合流することができた。カミさんの隣の席に収まると、一応「どう?」とは聞いてきたが、心配している風ではなく、お土産にしたい包丁を売っていたのだが、財布をもって行かれて(私が財布を持っていた)買うことができなかったと、とても残念がっていた。「大したことがないとでも思っているのだろうか・・・?!」
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マドリードに戻り、街のど真ん中のとても賑やかなところで解散となった。ガイドが説明していたがどこだかはわからなかった、ホテルへはタクシーで戻るつもりだったので、どこにいるかは全く問題ではなかったが・・・。スーパーの在りかを尋ねると近くにデパートがありその地下がスパーになっていると教えてくれた。日が暮れだしネオンの明かりがちょっとずつ目立ち始めた繁華街の緩やかな坂道を上っていくとデパートはすぐにわかった。地下への降り方が判らなくてウロウロしていると、スペイン人のおばちゃんが、何やらスペイン語を喋りながら、地下に降りるエスカレーターまで連れて行ってくれた。尋ねもしないのに、様子を察してわざわざ案内をしてくれる親切さにまたまたの感動でした。
地下のスーパーで夕食と土産用にオリーブ油を買い込み,タクシーを拾ってホテルに戻った。いつの間にかスーパーでの買い物、タクシーの拾い方などスペインの街歩きが自然にできるようになっていてそれが実に楽しかった!


オラ!エスパニョール!!  ⑭【最後の一日】
スペイン最後の朝、天気は回復していたが、私の胃袋は相変わらず固形物も水分も拒み続けていた。当然身体には力が入らず、明らかにやせ細ってしまったのが感じとして判った。がっ、カミさんのペースは相変わらずで、残り半日となったスペインの時間をぎりぎりまで有効活用したという気持ちがありありで、私の身を案じている風にはとても感じられない。一人だけでもマドリード見物に出る勢いだったがそうもいかず、覚悟を決めてマドリードの街に出た。
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 アトーチャ駅に向かう         マドリードの表玄関アトーチャ駅構内

カミさん任せの行先は王宮とやら、昼前には荷物を取にホテルに戻らなければならなかった。私は、体調不良もあったが、○○見物には飽きて来ていて、行先へのこだわりは失せていた。それよりも王宮へは、タクシーで行けば問題ないが、どうせだったら地下鉄も経験したいと思って、地下鉄アトーチャ駅に向かった。前日迷った国鉄アトーチャ駅の構内を抜けて地下鉄アトーチャ駅を探しだし、地下への階段を降りた。
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  アトーチャ駅の外観    駅前の大通り地下鉄駅は道を渡って左手に

スペインの地下鉄について、ガイドブックには、「スリ 置き引きには十分注意するように、怪しげな集団が車両を移動して来たら特に注意しろ」と書かれていた。地下道に降りると、怪しげな人はいないか、特に背後には神経を使い、目だけはたえず動かして周囲に気を配った。地下の通路は東京周辺の地下道と比べて特に変わったところもなく、ただ歩いている人が皆外国人というだけだった。ちょっと進むと切符の販売機が何台も並んでいて、その先の改札口の脇に駅員を発見、発売機を無視して駅員に歩み寄り、地図で行先の駅を差し示すと、自動販売機のところに連れて行ってくれ、切符の購入を手伝ってくれた。地下鉄一号線の水色の線に従って進むと迷うことなくホームにたどり着くことができ、すぐに入って来た地下鉄の行先を確認して乗り込んだ。車内はかなり混んでいて、肩をすぼめないと隣の人と触れ合うほどだった。
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    地下鉄の車内       マドリードの地下鉄

相変わらずの緊張状態だったが、デジカメを取り出して車内の様子を写した。ドアの上には停車駅の表示もあり三ツ目の駅で何のトラブルもなく降りることができた。
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 日本と変わらぬ改札口  インフォメーションで道を尋ねる

改札を出た所にあったインフォメーションでカミさんが王宮への道順を訪ね、地上に出た。辺りはとても賑やかで、カミさんの言う通りに歩き出したがなんとなく頼りなげ、一生懸命地図とにらめっこをするが、道の様子と地図が合致しない。仕方なく地下鉄の出口広場に戻る。よくよく地図を見ると全く反対方向に行きかけていたようで、体調不良もあってか疲れているのにとちょっとイラッ、「英語力は大したことないじゃん と皮肉がつい口から出てしまった。
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王宮への道はなかなか複雑で、途中警備中の警官がいたので尋ね、何とかたどり着くことができた。時間がなかったので外から眺めただけだったが、王宮については何の知識もなかったし、それほどの感動もなく、運よく客を降ろしているタクシーを捕まえ、ホテルに戻った。
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バックを受け取り、ホテルの前からタクシーでマドリードの空港へと向かった。空港は広々して近代的で、表示もわかりやすく好感が持てた。昼食をとるため何軒か店を物色、価格がリズナブルそうなビュッフェ形式の店に入った。丁度混んでいる時間帯だったが、余裕があったのでゆっくりと食事がとれた、と言っても相変わらずの食欲で、カミさんのオーダーした物にちょっとフォークを差しただけだった。
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電光表示を確認すると、我々の乗る予定のスイスのチューリッヒ空港行は2時間遅れになっていた。この日はリューリッヒに移動して一泊するだけだったし、ましてチューリッヒの宿泊ホテル NH チューリッヒは2年前に宿泊経験済だったので何の不安もなくゲート前の待合席で身体を休めた。カミさんは時間ができたとむしろ楽しそうにウインドーショッピングを楽しんでいた。
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真っ赤な顔のエーデルワイス航空機は予告通りにマドリード空港を2時間遅れで離陸した。マドリードでは快晴だった空も、いつの間にか曇が広がり、日も暮れかけはじめたチューリッヒ空港に着陸した。

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牛の鳴き声がテープで流れる地下のシャトル電車でターミナルロビーに到着、2年前には工事中だった空港前のシャトルバスの乗り場を確認し、夕食をとるためにロビーに戻った。
二人ともそれほど空腹を感じていなかった。何を食べようかななどと広い構内をウロウロしていると奥にスーパーを発見、2年前には気づかなかった。広々として大きなスーパーでびっくり、ここでパンとハムに野菜を買い込み、夕食は得意のホテル部屋食にすることに決定、出発前の日本でした3000円ほどのスイスフランへの両替が役に立った。
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シャトルバスの乗り場に行くとタイミングよく、NH・チューリッヒ専用のシャトルバスが来て乗り込む。15分とかからずにホテルに到着、懐かしいフロントでチェックイン、これも懐かしいウエルカムのりんごを3個もらってエレベーターに乗った。
マドリードで預けた大きな荷物の受け取りは成田空港で、チューリッヒではザックと小さな荷物だけの移動だった。そんなことが「いよいよ旅も終わりかぁ~」といった感を強めていた。


   “ラスト”に続く
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2016.04.19 / Top↑
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