オラ!エスパニョール!! ⑤【グラナダへ】
グラナダ空港へは一時間遅れの19時30分に着いた。飛行機からはタラップで直接“地上”に降りるとそのまま歩いてロービーに入った。ローカルな空港の空は、とにかく大きかった。
IMG_4222.jpg IMG_4227.jpg IMG_4231.jpg
    タラップを降りると徒歩でロビーへ           空港を出るとこのような風景が広がる      

荷物を受け取って外に出ると何台かのタクシーと、バスが一台だけ停まっていて、床下の荷物置き場に乗客が自分で大きな荷物を積み込んでいた。運転手にメモ帳に書いたホテルの名前とバス停の名前を見せると大きくうなずいて、親切にも荷物を積み込んでくれた。バス代€3.0を払うと、グラナダ市内の地図をくれた。ガイドブックによると市の中心街までの所要時間は約40分で、料金の安さと運転手の親切さに感激だ。

空港を出るとオリーブだろうか、畑が広がっていて、彼方には頂上部分に雪を残した山が見えた。同じような景色がしばらく続き、やがてバスは街に入っていった。中心街に入るとそれまでとは一変、にぎやかで活気が溢れていてチョット安心した。バスは頻繁に停車してその都度乗客が降り、最後は我々を含めてほんの数人になった。終点で降りると親切な運転手は、カミさんの肩を抱くように交差点の角まで連れて行ってくれ、(ホテルは)右手にあるからとジェスチャー混じりに教えてくれた。石畳をガタゴト鞄を押して50mも行くと、ホテルの看板らしきものが目にはった。
ホテル“サライ”は新しめでロビーは広々していた。7階建ての7階の部屋にチェックイン。バルセロナからの移動は予想していた以上に上手く運び、拍子抜けするほどだった。
IMG_4232.jpg IMG_4238.jpg 
  右側がホテルです     ホテル7階からの景色     

部屋に荷物を置くとそのまま夕食を兼ねて街の探索に出かけることにした。時間は夜の8時半になるところだったが、外はまだ明るかった。バスを降りたロータリーを超えると川沿いの大きな広場があり、「この広場テレビに映っていた」とカミさんは嬉しそうだ。頭に入っているグーグルマップと 目の前の景色を重ねあわせながら広場を進み突き当りの通りを左に折れ橋を渡った。川面までは意外な高さがあり、三面をコンクリートで囲まれていて水量は少なく、勝手に想像していた清流とは違って汚れていて匂いすらあった。橋を渡った左手にスーパーマーケットを発見、ヤッタゼッ!。なおもバルはないかと探しながら歩いていくと、美味しそうなパン屋を発見、ここも使えるねと話しながらなおも進んだ。その間何軒かのバルがあったが何となく気に入らず、ロータリー横にあったレストランにしようとUターンをした。
IMG_4240.jpg IMG_4234.jpg
   川沿いの広場         橋を渡って中心街へ

レストランに入ると奥のテーブル席に通されたが他にはお客はいなかった。メニューはスペイン語と英語で書かれていたので、カミさんに任せる。予約なしだったが、パエリヤを頼むと 時間がかかるがイイか と尋ねてきたので、ホテルは近いし問題ないと答える。やがてサラダとパンと一緒にビールが運ばれてきた。スペインのビールはどこで飲んでも癖がなく飲みやすかった。
IMG_4239.jpg IMG_4235.jpg IMG_4236 - コピー
 レストラン入口         ビールはおいしかった     おいしそうだったが・・・

途中で一組の夫婦が入ってきて、ちょっと離れた席に座った。パエリヤが出てくるのには30分近くかかった。お腹ペコペコの我々だったが、見た瞬間全部は食べきれないなぁ!と感じるほどのボリュウムで、もちろんいかにも美味しそうだったのだが・・・???固っ!・・・生煮えというか・・・芯がある。お腹を壊すのではないかと思われる程硬くて、本来のパエリヤなのか?それとも失敗作なのか、疑問を抱えたまま顎が疲れるほどよく噛みながら食べたが,味も辛過ぎっ!なんとか我慢して食べはしたのだが、半分残ったのはボリュウムだけのせいではなかった。

翌3月31日(スペイン4日目)、この日の予定は今旅行のメインイベント(特にカミさん)“アルハンブラ宮殿と、アルバイシン見学”、14時に観光タクシーがホテルに迎えに来る約束になっていた。
朝食が終わると、翌日の“ハイキング”の下調べのため市庁舎内にあるインホメーション“ i ”に向かった。ブラブラ歩いても30分あれば着けそうなことは、グーグルマップで調べて分かっていた。
予定通り市庁舎にはすんなりと到着、時間に余裕があったので市庁舎から5分ほどのところにある“カテドラル”を見物に行った。カテドラル前の広場は、団体だろうか観光客であふれかえっていた。混雑を我慢して何とかカテドラルに入るとそこは、外観からは想像ができないほどに厳かで、歴史も感じられた。
IMG_4243.jpg IMG_4245.jpg
 観光客であふれる中庭   対照的に静寂な内部

狭い路地に土産物屋の並ぶアルカイセリヤを抜けて市庁舎広場に戻り、まず 隣のビルの日本語情報センターに立ち寄った。ここには地元で仕事をしている日本人がボランティアで日本人向けの観光案内所を開設していて、先客が一組いた。翌日行きたいと思っていたハイキング エルチョロの“王の小道”のことを調べたかったのだが、残念ながら全くわからなかった。日本人とはいえ地元在住の人間が知らない所に首尾良く行かれるのかなぁ~、不安がちょっと増した。
IMG_4253.jpg IMG_4241.jpg
アルカイセリヤの狭い路地      市庁舎入口

隣の市庁舎内にある“ i ”に行くと、観光客であふれていた。窓口が4つあり、“English”の窓口の番号札を取りしばし待つことにした・・・。と書いたが、最初はシステムがわからず、二人でキョロキョロ、行列の窓口以外に案内人はいないし、他の観光客の動きを盗み見てはカミさんと声を潜めて「・・・こうじゃない?!」と話しあった。
順番が来た。“English”の担当窓口の男性はスマートですこぶる付のかっこ良さだった。「エルチョロに行って“王の小道”をハイキングしたいんだけど!」(もちろん尋ねているのはカミさんデス。)すると大きくうなずいて、エルチョロへの行き方、バス、国鉄の接続時刻などを調べてくれ、とても丁寧に説明をしてくれた。最後にエルチョロなんて良く知っているね、というようなことを言ったので、私が割り込んで、「日本ではエルチョロは有名なんです!」(本当はNHK・BSで一度紹介されただけ)と言うと 窓口のナイスガイはわざわざ立ち上がってカウンター越しに身を乗り出して握手の手を差し出してきた。こちらこそ・・・親切にありがとう~! 本当は「感動した」と付け加えたかったけれど、高度な英語は分らなかったので、その分とびっきりの笑顔で強く手を握り返した。最高の景色、最高の料理が海外旅行の楽しみだけど、このような現地の人とのコュニケーションもなんか楽しいなんだぁ!
翌日のハイキングの資料とメモをもらい、橋のたもとのスーパーで昼食用にパンとハム、野菜、ドレッシングを買い込んでホテルに戻った。


オラ!エスパニョール!! ⑥【なんたってアルハンブラ】
14時前にロビーに降りていくと、観光タクシーの運転手はすぐにわかった。BMWのタクシーに乗り込んで、アルハンブラ宮殿に向かった。曲がりくねった急な坂道を登っていくと、宮殿広場に到着、広場の足元には街が広がり彼方には山が連なっていて、いつまで見ていても見飽きない景色だった。日本語ガイドのイヤホーンを受け取り帰りの待ち合わせ時間を確認するとタクシーは、宮殿の見物を終えた客を拾って、坂道を下って行った。
IMG_4268.jpg IMG_4265.jpg 
      タクシー乗り場と敷地内の道路
IMG_4259.jpg IMG_4261.jpg 
  なんだか判らなかったけど、中に入ってみました。

8世紀、イスラム教徒によりスペイン侵略が始まり、やがてイベリヤ半島全域はイスラム王朝により支配された。イスラム建築の最高傑作として有名なアルハンブラ宮殿は、13世紀前半モハメド1世により着工され、歴代のグラナダ王により14世紀後半に完成した。15世紀に入りキリスト教徒による国土回復運動によりグラナダ王国は陥落し、イベリヤ半島におけるイスラム王朝の歴史は幕を閉じた。イスラム王朝最後の王ボアブディルは、最後の砦であったアルハンブラ宮殿の鍵を、キリスト教国王フェルナンド2世とイサベル女王に手渡した。鍵を受け取ったイサベル女王は宮殿の余の美しさに感動、モスクを破壊することなく大事に大事に保存し、生前の遺言通り死後は宮殿に埋葬された。

アルハンブラ宮殿は、小高い丘の上の広大な敷地にナスル朝宮殿や軍事要塞などが点在していた。
ナスル朝宮殿の見学には混雑を避けるための、あらかじめの入場予約が必要で、入場時間が決められていた。予約時間が来るまで敷地内を散策、円形で闘牛場のようなカルロス5世宮殿を見学して時間をつぶした。
IMG_4270.jpg IMG_4271.jpg IMG_4272.jpg
カルロス5世宮殿前広場         入口              内部

いよいよ時間が来たので、中に入り順路に従って見て回ったが、カミさんがへんだなぁ~、と納得しない。私はスケジュールと行動予定を調べるので精一杯で、実のところアルハンブラ宮殿が何たるかも全く分からなかったので、カミさんが何で首をかしげているのか、この時点では分からなかったのだが・・・実は、肝心要のナスル宮殿のつもりで入場したのは軍事要塞のアルカサバで、ナスル宮殿とは全く別棟になっていた。
IMG_4275.jpg IMG_4279.jpg IMG_4280.jpg
                  軍事要塞・アルカサバ

IMG_4277.jpg IMG_4286.jpg IMG_4297.jpg
                 アルカサバから街を見下ろす

おかげでアルカサバは見学できたが、肝心のナスル朝宮殿の予約入場時間はとっくに過ぎていた。慌ててインフォメーションに駆け込み、事情を告げると快く時間を変更してくれた。タクシーとの待ち合わせ時間が決まっていたので、急いでナスル朝宮殿に入った。「これこれ!これが見たかったの!」カミさんの声は上ずっていた。
IMG_4300.jpg IMG_4301.jpg IMG_4302.jpg
          ナスル朝宮殿・アルハンブラ宮殿最大の見どころ

芸術、美術には特に興味を持たない自分だが、壁に施された細かな彫刻、どれだけの時間と労力をかけたのか・・・、想像するだけで気の遠くなるような、カミさんの上ずりが十分理解できる美しさだったが、どこかもの悲しくも感じたのは、聞きかじりの宮殿の歴史を思い出したからだった。
IMG_4306.jpg IMG_4309.jpg IMG_4310.jpg 
       コマレス宮 アヤラネスの中庭                柱の森

○○の間、△△の中庭、✕✕の天井、それにしても見事なものだった。この宮殿の素晴らしさを上手く表現する才を残念ながら持ち合わせってはいない。
IMG_4312.jpg IMG_4315.jpg IMG_4317.jpg
    ライオンの中庭        鍾乳石状の繊細な装飾「モラカベ様式」

駆け足だったが、一通り宮殿内を見学することができた。感動したカミさんは、今度はたっぷりと時間をかけてゆっくり観たい、もう一度来たい!と言っていた。
IMG_4311.jpg IMG_4318.jpg IMG_4320.jpg
        ナスル宮殿を抜けたところの庭園もきれいでした


約束の時間通りに迎えに来たタクシーは、両側に真っ白な建物が並んだアルバイシン地区の細く曲がりくねった石畳の坂道を下っていった。
P1060237.jpg P1060233.jpg P1060239.jpg
     アルバイシン地区の狭い石畳の急坂をタクシーで下る。
途中展望スポットに車を停めてくれた、そこからはちょっと遠めに丘の上に立つアルハンブラ宮殿全体を見上げることができ、グラナダの中心街を見下ろすことができた。
P1060219.jpg P1060221.jpg P1060210.jpg
  サン・ニコラス展望台からアルハンブラ宮殿を見る・・・人気スポットです
 
タクシーは再び、真っ白な建物の間の狭くて急な石畳の坂道をカタコトと器用にくねくねと下って行った。
アルバイシン地区、できればもう一度訪れたい。今度はゆっくりと自分の足で歩いてみたい街でした。

つづく
スポンサーサイト
2016.04.15 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://mtyyy.blog34.fc2.com/tb.php/328-07d0d889
まとめ