オラ!エスパニョール!!③ 【サグラダファミリア】
目ざまし時計の鳴る前に目が覚めたが、疲れと時差でぐっすりと眠れ、お蔭で目覚めは上々だった。1階(日本の2階)の部屋のカーテンの隙間から外を覗くと、隣接建物の窓と壁があり、まだ完全な暗闇だった。暗くなるのは9時近くと昨夜経験済みだったが、朝は明けるのがやたらに遅く、調子が狂う。この時期のサマータイムって必要ないのでは・・・。

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ホテルの向かいのカテドラル   広場の先の大通り  (朝の7時ですがまだ真っ暗です)

 バルセロナの初日は、“バルセロナ半日観光・サグラダファミリア等”のツアーを午前中に、午後も同じく“バルセロナ半日観光・グエル公園等”に参加して一気にバルセロナを見てしまう予定を組んでいた。ツアーの集合はバルセロナ凱旋門9時半だったが、事前にグーグルマップで位置関係を調べたところ、カミさんの足でも30分もあれば歩けそうな距離だったので、タクシーは使わず冒険気分で歩くことにしていた。

目ざまし時計より早い目覚めだったので、朝食の前に表の広場に出てみることにした。ホテルの前はゴシック地区の中心“新広場・Placa Nova”になっていて真向かいがカテドラルだ。昼間は観光客でいっぱいになるはずの広場も仕事に向かう人だろうか、一人二人と足早に歩いているだけで、閑散としていた。広場を表通りまで行き、外の空気を胸いっぱいに吸い込んですぐにホテルに引き返した。たかだか200mの距離を往復しただけだったが真夜中の暗さのままで、「深夜、早朝の外出には十分な注意を」の観光案内本の注意書きを思い出し・・・結構緊張する散歩だった(笑)。ホテルに戻ると、そのまま地下のレストランに直行した。
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 ビュッフェ形式の朝食は地下のレストランで

朝食はビュッフェ形式で、パンにチーズ、ハム・ソーセージ類、ジャムやバターに飲み物も、全て種類は豊富で、後に泊まったどこのホテルも似たり寄ったりの内容だったが、野菜・サラダ類がほとんどなく、カミさんは食事の度に嘆いていた。

部屋に戻ってi-padでグーグルマップを開き凱旋門への道を再確認、8時半にホテルを出発する。昨夜は空港からタクシーを利用したので、この朝の外出がスペインでの実質的な第一歩だった。ガイドブックにも旅行社の予定表にも 「スリ、置き引きに注意、知らない人が道を聞いてきたりしたら注意を、ケチャップをかけられるな!・・・」と書かれている、はたしてどの程度の治安なのだろうか・・・様子が解らず緊張する。細い路地から大通りに出ても、後ろや周りが気になり神経が張りつめている。「ゆだんするなよっ!何かあったらとにかく大声を出そう、・・・でも、深追いするな・・・って書いてあったよなぁ・・・」。
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    ホテル横の路地      警戒に当たる警察官      凱旋門に無事到着

大通りには体格のいい警察官が立っていてた。一人は大きな銃を、両手で抱えている。テロの警戒なのか・・・チョット心強いが、慣れない街の初歩きで、気になるのは強盗やスリの方で、どうしても辺りをキョロキョロしてしまう。途中コンビニにでやっと水を購入、店の人が日本人と判り、おはよう!と声をかけてくれ、思わず笑顔に。さらに進むと、凱旋門の案内標識を発見、予定の道とちょっと違っていて一瞬迷ったが、近道そうだったので標識に従い手前の路地を右折する。人通りはそんなに多くない、怪しげな人は・・・見当たらない、何となく街の感じにも慣れてきたのか少し余裕が出てきた。やがて正面遠目にも大きそうな交差点が、ロータリーになっているのか?・・・、期待しながら進んでいくとドンピシャで立派に聳える凱旋門がありました。ヤッタゼッ!チョットした達成感に満足する。集合時間にはまっだ間があったので、今度は余裕をもって周辺をぶらぶらして、公園の石垣に腰をおろす。立派なヤシの木のうえが、何やら騒々しい、よく見ると緑色の鳥が・・・野生のインコだった!
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  気持ちの良い朝です 凱旋門周辺を散歩する      野生のインコ、巣作り中?

凱旋門下には日本人が地元ガイドと一緒に名簿を持って立っていた。午前中のツアー参加者は4組8名で、皆思い思いのスケジュールでスペインを回っているようで、半日のツアーのみの同行者であった。案内されたバスは、8人ではもったいないような立派な大型バスだった。
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 サグラダファミリアがメインの午前中のツアーだったが、ファミリアではエレベーターで塔の上に上がる(別料金)のだが、エレベーターに乗るには予約が必要で乗車(?)時間も決められていた。我々は11時の予約だったので、先にモンジュイックの丘に立ち寄った。急カーズが続く坂をくねくねと登っていくとどんどん視界がひらけ、バルセロナの街とその先に港が、そのまた先には地中海が広がっていた。丘は公園になっていてとても景色が良かった。見下す街の真ん中に一目でそれと判るサグラダファミリア教会のとがった塔が大きなクレーンを従えて聳えていた、タイムスリップ、前日までとあまりに違う環境にいるっ!!感動する景色だった。
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バルセロナの市街地と地中海の景色を堪能したあと、バルセロナオリンピックの競技場脇を通り、サグラダファミリアに向け丘を降りていった。
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 サグラダファミリヤは大きかった。チョット離れた所でバスを降り、ガイドに導かれてファミリヤに向かったが、鐘塔が目の前にそびえていて道案内などは全く必要としなかった。ファミリア前は観光客であふれかえり皆がみんな、天高くそびえる鐘塔を背景に人物をいかに収めるか、一眼レフカメラ、デジカメ、スマホを縦にしたり横にしたり角度を変え、四苦八苦しながら記念撮影に余念がなかった。
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混雑を避けるため入場制限がされていて、入り口には行列ができていたが苦になるというほどの時間は待たされなかった。ガードマンから手持荷物の検査を受けると入場することが出来た。教会内は予想以上の広さと高さだったが混雑ぶりは予想通りだった。
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130年以上も前の1883年から天才建築家アントニ・ガウディによって建てられ、未だ工事が続いているスペインのシンボルとしてあまりにも有名なサグラダ・ファミリア教会、内部は勝手に古いと思い込んでいたが、この後見たどこの大聖堂よりも新しく、明るく、ステンドグラスなど綺麗だったが、それがために歴史を感じることは無く、厳粛さも感じなかったというのが正直な感想だった。

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外壁にもびっしりと彫刻が、裏口(?)の上のキリストは(下から)見上げた時に見やすいようにと下を向いていた。
壁の修復か、清掃か?外壁のクライミングを発見しました。

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上に上がるとさすがに景色は良く、バルセロナの街が一望できる。ガウディ没後100年の2026年の完成をめざしまだまだ工事の真っ最中です、気の長い話ですなぁ~。

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下りは工事中のためエレベターを使えず、人ひとりやっと通れる狭い階段を徒歩で降りた。途中かららせん状の階段となり上から見るとまるでカタツムリのようだが、真ん中がすっぽり抜けていて手すりがない、幅が狭くてカーブもきつく足がもつれそうで、外側の手すりを掴みながら降りました。

午前のツアーはファミリアで解散だった。安くておいしいという地元ガイドのおすすめの“バル”を探したが、どうしても方向が解らない、丁度パトロール中の婦人警察官に道を尋ねると親切に教えてくれたがそれでも解からず、諦めて適当に目に付いたバルに入った。丁度店が混みだすところで、家族ずれのオーダーに時間がかかっていて、早く注文をという顔で顔を見ていると、ちょっと待てと言う感じで頷き返してきた。
スモールを強調してビール注文し、カウンターケースの前にいき中を覗き込むと、色々な種類の調理された料理が並んでいて、どれもおいしそうで迷う、小皿料理とはいえ一皿どのくらいの量なのか気になりながら、まず“いい蛸の煮つけ”を頼んだ。次にボリューム感の有りそうなポテト&卵料理、味付けしたウインナーソーセージにサラダを、他にも美味しそうなものばかりでカミさんはまだ物色していたが、とりあえず様子を見て追加しようということで席に戻った。すぐにパンと一緒に運ばれてきたビールはとても飲みやす、ビール大好きのカミさんもおいしいと満足そうだった。若干の時間がかかっって出てきた小皿は温められていた。いい蛸は日本人好みに調理されていて美味しかった。サラダは葉っぱが全体に硬かったが、ドレッシングも慣れた味で違和感なく、ポテトと卵の料理も薄い味付けでまあまあだったが、ソーセージの味が濃すぎたしソーセージ自身の味も安ウインナーといった感じで我々の評価は△だった。全体としてはビールといい蛸の評価が高く、平均でも○であった。
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午後ツアーの集合時間には時間があったので地下鉄2駅分を歩くことにした。方向が解らないのでバルのお兄ちゃんに尋ねると店の外まで出てきてジャスチャーを交えて親切に教えてくれた。大きな通りをまっすぐ進んで大きな通りの交差点を一回左折すればいいはずなのでそれほど難しくはないし、迷ったらタクシーに乗ればいい!天気もいいし道は車道も舗装も広々、街中には避けて通りたくなるような人もほとんどいなくて、とても安全に感じたが、荷物は絶対に体の前で抱えるようにという現地ガイドのアドバイスもあり油断せづに歩くことを心掛けたが、街に馴染んだのか特別の緊張感は消えていた。

    
  つづく
オラ!エスパニョール!!   ④【グエル公園・旧市街】
午後のツアーの集合も凱旋門だった。参加者は我々ともう一組(父親と息子)の4名だけ、14:30大型バスはグエル公園に向かった。グエル公園は、ガウディの支援者で友人だった大金持ちのグエル氏の依頼で、市場や学校まである60戸が建つ住宅地として造られた(1900~1914年)のだが、たったの2戸しか売れずに失敗に終わったのだとか、のちに公園として解放された。バルセロナの街の山の手に位置し、市内が見渡せる広大な敷地には広場のほか、ガウディが一時暮らした住居が今はミュージアムとして残されたいる。
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市場としてつくられた列柱ホール、テラスからは街並みの向こうに地中海が見える。入り口の両側に立つおとぎの国に出てくるような建物は、門番小屋と管理事務所。
柱廊は波をイメージしてつくられていて、一本の柱の上部には籠を頭に乗せた女性が彫刻されていて“洗濯女の柱”と呼ばれている。

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園内の通路は、車が通れるように広く作られている。正面から入ると中央階段があり、上ったところが列柱ホール。
敷地内の学校は小学校として使われていて、丁度この日運動会をやっていてにぎやかだった。

カサ・バトリュ・・もとは1800年代後半につくられた建物を持ち主のバドリュ氏の依頼でガウディがリニュアル(1904~06年)した建物で、骨の家とも言われているとか、バルコニーに特徴が、勿論内部も面白い
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両隣の建物も夫々ライバルの建築家の作とか キノコのような屋上の煙突の面白い
バルセロナには、ガウディー作の建物があちこちにある。


3月30日スペイン3日目、バルセロナでの最終日で、航空機でグラナダに移動することになっていた。
フライトは17:05発だったので、昼過ぎまで自由時間があり、旧市街の散策にあてることにしていた。宿泊ホテル・コロンは、ゴシック地区(旧市街)の中心に位置していて、ゴシック地区の街歩きには申し分ない場所にあった。
チェックアウトはしたが荷物は預かってもらいホテルを出た。まず、“新広場”を挟んでホテルとは100mの距離にある(ゴシック地区のシンボル)「カテドラル」に向かった。朝早かったので、まだ見学者はほとんどいなかった。ドアを開けて入った空間に思わず身体の動きが止まり息をのんだ。正直な事を言うと、私は仏教もキリスト教も、イスラム教も、他全ての宗教に対して決して良いイメージは持ってはいないのだが・・・、カテドラル内の空間は何とも荘厳で感動的な空間であった。歩くのも、天井を見上げるのも、顔を動かすのも、息を殺して“ソーット”・・・周りの空気を動かしてはいけないンじゃないか、そんな感じを抱かせる感動的な空間だった。
前日行ったサグラダファミリヤが余りにも観光地化されていておまけに観光客でごった返して、想像していたよりもズーット新しくて・・・、同じ教会とは思えない程カテドラルは歴史を感じさせ重々しくて感動的、神を信じない私でも「心が洗われる」という言葉を実感というか体感というか…そんな場所だった。

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     カテドラル         入り口の感じもイイ    荘厳な内部、厳かな気持ちに

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カテドラル側から見たホテル・コロン  旧市街の迷路のような路地を歩くのはとても楽しい 

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路地を抜けると有名なランブラス通りにでました。ただ歩いているだけで、ヨーロッパにいるんだぁ!今っスペインなんだぁ!そう感じさせるところでした。時間と共にどんどん人通りが増えてきました。

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ガウディの支援者グエルの邸宅、勿論ガウディの設計です。日本式で言う地下1階が馬小屋、1階が馬車庫、2階が応接間で3階が寝室、4階は使用人と厨房という造りになっている。

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サン・ジュセップ市場(通称ボケリア)もランブラス通り沿いにあります。小さなバルがあったり、観光客も多くとても賑やかで活気があり、歩き回るだけでもウキウキ、とても楽しかった。

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とにかく新鮮そうな野菜、果物、魚、などなど品物が豊富、カットフルーツだったりアイスクリームだったり食べ物を片手にキョロキョロ・・・とにかく活気が溢れていて・・・飽きない!

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ここまで見たんだから、とことん時間の許す限り見学しよう・・・ということで、カンを働かせて路地から路地へ、ここもドンピシャで“新広場”に出ました。ホテルコロンの前を素通りしてカタルーニャ音楽堂に向かう、チョット判りにくかったが、何とか音楽堂を見つける、残念ながら内部の見学はできなかったが、外観を写真に収め、ホテルに戻る。途中騎馬警官二人が、路地の石畳を蹄の音も軽快に通り過ぎて行った。ホテル・コロンの並びのバルで昼食を取る、残念ながら広場の一角のオープン席は満席だったので室内に入りカウンターの小皿料理を注文した。いそいそな種類のおかずが串刺しになったフランスパンを、好みで頼んで、小皿は・・・蛸が柔らくてとても美味しかった。

ホテルに預けておいた荷物を受け取り、石畳の路をガタゴト重い鞄を転がしながら、空港行きのシャトルバスの発着するカタルーニャ広場まで歩いた。油断は禁物と言い聞かせながらも、二日間人混みを歩き回り雰囲気に慣れたので、リラックスして街歩きを楽しみながら、カタルーニア広場に到着する。
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自販機で空港までの乗車券を購入、発車寸前の第二ターミナル行のバスに飛び乗る。

バルセロナの空港は一昨日に経験済みのはずだったが、改めて見渡すと真新しく広々として大変綺麗で、ゆったりしているのが良かった。単語を並べるだけの私のオンボロ英語だったがさすがに空港では通じて、スムースに搭乗口にたどり着くことができた。

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この日のグラナダ行は、またしても一時間の遅れだった。何にしても時間にルーズということは全く感じることのないスペインだが、航空機だけはよーく遅れた。
一時間遅れの搭乗はブリッジではなく連絡バスで、運よく乗降口脇の座席に座ると、前日サグラダファミリヤツアーで一緒だったご夫婦が乗り込んできて、声をかけられ挨拶をする。住まいは東京・渋谷だとか同年代だろうか、航空券だけを旅行社で手配して、ホテルはインターネットで直接予約したのだとか、旅慣れている感じだった。

バルセロナからグラナダまでの飛行時間は1時間半、千歳~羽田間と同じだ。離陸をすると海に出て海岸線を右下に見ながら地飛び、やがて陸地に入りグラナダ空港に向け高度を下げ始める、穏やかなフライトだった。
      つづく
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2016.04.13 / Top↑
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