オラ!エスパニョール!!  ① 【スペインに行こう】
“犬と旅した遥かな国” スペイン・ポルトガル (織本瑞子著 中公文庫)。  
“犬を連れて旅に出よう” スペイン・ポルトガル放浪の旅300日(織本篤資著 中公文庫)。
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 楽しい本でした・・・今は?
 
ある夫妻がワンコのミニチュア・シュナイザーを連れスペイン・ポルトガルを300日間放浪した時の話を夫婦がそれぞれの目で見たまま感じたままを別々の本につづった(愛犬の呼び名さえも“マグ”、“ウヰスキー”と夫婦は別々に呼んでいる)。2冊とも実に楽しく読んだ記憶がある、20年も前のことだが・・・。当然ながらスペイン・ポルトガルの印象もすこぶる良かったが、当時は憧れはあったにせよ自分とは全く無縁の国と信じて疑わなかった。というかヨーロッパ旅行自体が無縁のモノであった。近年海外旅行が以前は想像もつかなかったほど身近なモノとなり、2年前にはNHK・BSで観た“ベルニナ山・ビアンコグラート(スイスアルプス)”に感動、自分の目で実際に見てみたいとの思いで気づいたら実行できていて、ヨーロッパ旅行もその気にさえなれば、案外と身近にあることに気付いた旅でもあった。

 丁度2年前の4月、カミさんが左膝の内視鏡手術をした。3か月後の7月左膝をサポーターで巻いてスイスにいった。その11月末無意識に膝をかばっていたのか、階段でバランスを崩し左膝上を粉砕骨折してしまった。3か月半の入院を経て骨折以来1年と半年たつが、いまだ杖の力を借りないとバランスよく歩けない。大腿骨に入ったままの金属棒の違和感が何とも言えず気持ちが悪いのだとか・・・。そんな状態なので(ハイキングが主体となる)もう一度行きたいと思っていたスイス旅行はとっくに諦めていた。
2月のある日、「スペインに行ってみない?!」突然のかみさんからの提案に思わずのけ反った。「ハァ~???スペイン???・・・???」 「歳も歳だし、いずれ近々海外旅行に行鉱などという気力はなくなっちゃうから・・・この足じゃスイスは無理だし、街歩きならトルコかスペインだけど、今のトルコは論外だから・・・」と(いつの間にか)録画していたBSの“世界街歩き”コルドバを再生しだした。スペイン旅行の提案を拒む理由はなく、録画を見ながらスペイン行が即決された。
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 もうちょっとしっかり読んでから行けばよかったのですが・・・

早速スイス旅行で世話になった旅行社のホームページにアクセス。
アリマシタァ!!スイスエアー利用、チューリッヒ経由バルセロナ2泊○○万円、後は自分でアレンジしてチューリッヒ経由で戻ればいい。 ドンピシャ、Just meet!スイスエアーのチューリッヒ便はエアバスA340を使用、実はA340がお気に入りだ。その理由は、窓側2列、中4列の座席配置。窓2列の席が確保できれば長いフライト中のトイレなどの出入りは、他人に気遣う必要がない。
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 44番は最後尾の席です

窓側席確保が絶対条件と早速調べる。昨年からシステムが変わったとかで座席の事前予約には有料(結構な高額?)とのことだったが片道12時間のフライトでは背に腹は替えられぬと奮発、往復便とも最後尾席44ABを確保することが出来た。

日程
3月27日 札幌 ⇒ 成田空港(泊)
3月28日 成田空港(10:25発) ⇒ チューリッヒ(乗り継ぎ) ⇒ バルセロナ(19:10着・泊)
  29日 バルセロナ(泊)
  30日 バルセロナ(17:05発:航空機) ⇒ グラナダ(18:35着・泊)
  31日 グラナダ(泊)
4月 1日 グラナダ(泊)
   2日 グラナダ(12:00発・Bus) ⇒ コルドバ(15:00着・泊)
   3日 コルドバ(泊)
   4日 コルドバ(9:29発・AVE) ⇒ マドリード(11:15着・泊)
   5日 マドリード(15:30発・air) ⇒ チューリッヒ(17:40着・泊)
   6日 チューリッヒ(13:00発・air) ⇒ 
   7日 成田(7:50着)

       つづく
オラ! エスパニョール!!② 【バルセロナへ!】
 28日朝、前泊成田のホテルをシャトルバスで出発、成田国際空港第2ターミナルを2年前とは違って迷わずスイスインターナショナルエアーラインズカウンターへ、搭乗手続きもなれたもの(エ○ン!)スムーズに・・・ズボンのベルトも抜いてセキュリティーチェックへ、 「足は反応なしっ!」と言いながらカミさんもゲートをスルー、骨折左足に埋め込まれた金属の反応が有りか否か・・・結果報告がなされた。パスポートにスタンプを押され、ついに出国。免税店の並ぶ広い通路を搭乗ゲートに向かい南ウイング奥深く進んでいくとどんどんと気分が盛り上がっていく。最後は左左に回り込むと、スイス国旗にペイントされた懐かしいスイスエアーの尾翼が目に飛び込んできた。
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 待ちに待った瞬間です   LX161便(尾翼のスイス国旗が好きです)


10時搭乗開始、あらかじめ用意された毛布を足に巻き付け、事前予約の最後尾44AB席でシートベルトを締める。トイレはすぐ後ろだし、座席を倒すのも後ろの座席に気を使う必要はないし、奮発した分ご機嫌だ、事前予約は大成功。
10:25定時にA340は飛び立った。

昼食が終わると機内の灯りが消され、ブラインドーも降ろされ、読書灯がところどころついているだけで機内は暗くなった。北海道の西海上で左折(?)したのを確認して目を閉じた。どのくらいウトウトしただろうか、外の様子をうかがおうと遠慮深げに窓のブラインドをちょっとだけ持ち上げて見下すと、あちこちで中州を抱き込んだ真っ白な大河がくねくねと縦横にはっている、シベリアはまだ真冬の様相だった。

 ヨーロッパは丁度3月末からサマータイムとなったばかり、スイスも、スペインも、ついでにパリも時差は-7時間。15時50分着予定のスイス・チューリッヒ空港には5分だけ早く到着した。チューリッヒでの乗り継ぎ時間は一時間半、バルセロナへは17:20発のスイスエアーで飛ぶことになっていた。同一会社便なので遅れても置いてきぼりはないだろうとは思いつつ、フライト中はやっぱり気になっていて、時々モニターでチューリッヒの到着時間をチェックした。それにしても12時間のフライトは長かった、帰りは行き以上に長く感じるのだろうなぁ・・・。
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 もうすぐチューリッヒです   乗り換えもスイスエアー・いよいよスペインへ

 チューリッヒ空港内の移動には地下鉄に乗る、途中トンネルの壁に牛が写しだされ「モー」鳴き声も・・・懐かしい。乗り継ぎの案内に導かれていくと、いきなりゲートに・・・不意打ちにあったようでちょっと慌てる。鋭い目つきのおば様がパスポートと顔を交互に睨みつけ、早口の英語で何かを聞いてきた、「グループ?」 No,with my wife! と指で後ろのカミさんをさすと急ににこやか、フレンドリーな顔になって「こんにちは!」と日本語で、そのあと何やら英語で一言二言、きっと「良い旅をどうぞっ!」とでも言っているのだろう、サンキューとフレンドリーな笑顔を返して無事通過。安心したのもつかの間、またまた不意打ちでセキュリチーチェックにぶち当たる(成田でしたでしょ?!)。水はないかと聞いてきたので、スイスエアーの機内でもらったペットボトル2本を出すと飲めと言う。今は飲みたくないと首を振ると、テーブルの下のプラスチックのごみ箱にドスンと乱暴に放り投げ入れた。「失敬なっ!」と言いたくなるような態度だったが、悲しいかなとても英語での表現は無理だった。ゲートのブザーはならなかったが、私のザックだけ透明パネルの向こう側のローラーの上に止まったままホッタラカシにされている・・・「マイバッグ!」抗議の気持ちを込めてちょっと強い口調(のつもり)で言うと、何やら英語で・・・???そっか、ザックにも成田空港で買った水が入っていたのだ。でっ、こちらも敢え無くプラスチックのごみ箱行となってしまった。夜に着くスペイン、ユーロのコインはまだ持っていないし、一夜の水を確保しなければと成田で買って、機内でも2本の水をgetしたのに、全ての努力が・・・水の泡!今夜の飲み水ドースンダぁ~?!

 バルセロナ行の出発ゲートに着くと、スイスエアーが駐機していた。係員がマドリードか?と尋ねてきたので、バルセロナと答える。前の便がまだ駐機していたのだ。この便は定時に飛び立ったが、肝心のバルセロナ便は機体整備の関係なのか出発が遅れるとか、結局一時間遅れで乗り込んだのだがそれでもなかなか飛び立たない、どうやら乗客の荷物が見つからないとか言っているようだ、まさか、成田で預けた我々の荷物ではないだろうなぁ?! 
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 ピレネーの山々は真っ白    キラリ!夕日です   やっとバルセロナに着きました

我々のスイスエアーLX1956便がバルセロナの空港に着陸したのは1時間半遅れで8時半をとうに回っていた。成田からの荷物を無事に受け取って外に出たのは9時を回っていて、さすがに暗くなっていた。グーグルマップでの事前調査では、宿泊ホテルはシャトルBUS(スペイン語では“ブス”)の終点のカタルニヤ広場から、6~700m位で、歩ける距離のようなので、「タクシー利用出じゃつまらない、地元密着!BUSで行こう」 と思っていたのだが・・・、さすがに遅くなったし、ガイドブックによると夜、カタルニャ広場周辺の治安は良くないとのことだったので、安全第一 ホテルまではタクシーを利用することにした。といってもスペインのタクシーはほとんど英語が通じないと書いてあった。何となく落ち着かなかったが、ゆっくりはっきりホテル名を告げると黒人の運転手は大きくうなずいてBMのタクシーは走り出した。ホテルまでは思ったよりも時間はかかったが、その割には料金は安かった。つり銭の中から€1を渡して礼を言った。
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4っ星ホテル・コロン 2泊しました

笑顔の出迎いを受けたチェックインはスムーズに行われた。部屋に入るとまず湯を沸かし日本から持参の雑炊に注いだ。バックのなかから目ざまし時計を取り出して7時にセットし、シャワーを浴び終わるとベッドに倒れ込んだ、時計は11時を回っていたと思う。日本は・・・朝の6時を回ったところ、さすがに寝返りをうつまもなく夢の世界に深く深く落ちていった。     

           つづく
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2016.04.12 / Top↑
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