沢シーズンが終わり、本格的な雪山シーズンが始まるまでのチョイと半端な(?)時期に、余り名の知れていない、もちろんガイドブックになんて載っていないマイナーな“山名”が飛び交った!
「兜岩・兜峰」、これは10月に登った。次に聞こえてきたのが「盤の沢山」、でっ ネットで調べてみるとアルアル、登山記録が結構あって、『簾舞(みすまい)の道路情報館から正面に見える特徴のある山で、いつも気になっていて・・・』とある。ほとんどの記録に、「いつも気になっていた!」と書かれているのだ。ヘェ~、“気になる山”って あったっけ?!何十回も情報館を利用したけれど、そのたび、うっとり眺めていたのは八剣山で・・・盤の沢山、全く気付きませんでした!
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後日 情報館から撮った盤の沢山

 最初の登山計画は11月、だが天気が悪くて延期に、その直後にいきなりの大雪で来シーズンに持越しになりかけたのだったが、ネットで記録を調べると積雪期それも厳冬期の記録が多い。標高は1000mにも満たない山なのに とにかく急でコルから上の稜線は激痩せ尾根で雪庇が張り出しなかなかに手強そうで、ほとんど本ピーク(盤の沢山)は踏めずに手前の中瘤まで行かれれば上出来の様子。そんなこんなでまぁ、コルまでは上がってみようゼッ! 何とか天気の持ちそうな5日、急きょ登ることとあいなった。

メンバーはHYMLご婦人3人組に黒一点(私)+ワン。除雪状態が悪く、予定の盤龍山信行寺まで車で入れず、盤の沢林道のゲート経由で登ることにするが、こちらも林道の最終部分が除雪がされていなくて、通行の邪魔にならぬように何とか“橋”に駐車する。
夫々スノーシュー、ワカンを装着 準備の出来た順になし崩し的に出発。雪に半分埋もれたゲートの100m先で“この辺か?!”と、針葉樹林帯に分け入る。
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 雪に埋もれた林道ゲート  林道から左折ここから樹林帯に突入(撮影・下山時)

もともと夏でもルートのない山、とにかく上へ上へとヒタスラ登ってコルに這い上がるお山のようでして・・・。もちろん深い樹林帯のど真ん中なのでズーット上に上がらないと690mコルは見えない。地図で方向を定めて兎に角登る。ハリキリおば様’sはひざ下までのラッセルをものともせずに急斜面をどんどん登っていく。積雪は笹の葉も顔を出しているくらいでラッセルされた後を登るのは楽チンかと思いきや、踏まれたルートは雪に隠れた倒木が半端に出てきて後ろは後ろで結構歩きにくい。なかなかの急斜面が時々もっと急になって、四苦八苦しながら登る。横切る林道は地図上では一本だけになっているのだが、情報通りに3本の林道を横切る。浅い沢筋から明らかな尾根筋に上がると西からの風が吹いてきてオーバー手袋の中の指が冷たい。写真を撮ったり、鼻をかんだりするためにオーバー手袋を外すと感覚がなくなって再びオーバー手袋に包んでもなかなか感覚が戻らない。低山とはいえ立派な冬山、侮れない!
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 林道から尾根に取り付く

やがてコルからの稜線が木々の間に見え隠れするようになり、目指す方向が定まるとマスマスおば様達のピッチは上がる。歩きにくさも手伝って先頭との距離がちじまらない。ただただヒタスラ登るだけではなく、地図読みとか・・・課題を持って登りたかったこともあり・・・、ほとんどラッセルをさせてしまったおば様達にはどうやらご迷惑をおかけしてしまったようで・・・。
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    コルに上る        木々の間からの中瘤    景色が開けて立派な焼山が 

迷いようのない690mコルに上ると樹林越しに藤野の山が見える。たいして強く無いソヨと吹く風だが相変わらず冷たい。コルにはすでに雪庇が出来ていて何より目の前の中瘤893mピークのなんと急なことよ、それは想像をはるかに超える急斜面だった。コルから見上げる瘤はとんがり帽子で、“尾根”も感じられないほど!奥にある(ハズ)盤の沢山940m本ピークはもちろん見えない。
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前コブだけでも登りましょう  振り返ると中コブが尖がっている(噂通りの急斜面にお口アングリ)

ピークを手に入れるのであれば無雪きがbestとのことだが、厳冬のピークを落とすスリリングさが面白そう、当然ザイルも必須だろう。登ってみたいというちょっとの冒険心とその倍の面倒くさそうという気持ちと・・・昔だったら間違いなく、登るなら絶対厳冬期!って思っただろうに・・・歳を取ってしまいましたなぁ~。
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 イイ感じの尾根を下る      お疲れ様でした!

思わぬ方向にいった気持ちに戸惑い苦笑いしながら、林の中のトレースをどんどん下っていくと、あっという間に林道に降り立ちましたました。下りは速い!なんだかんだイイながらもなかなか面白い山でした。
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2015.12.05 / Top↑
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