上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
感動の滝の瀬13丁も終わり、再びゴーロ歩きとなる。雨の降り方は、増水を気にする事は全くないが、高度も上がってきたせいか霧も出て、見通しも悪くなってきた。完全に雲の中なのだろう。
と、前方霧の中に、水量たっぷりの、それまで見てきた滝とは違って豪快に放物線を描いて落ちる滝が現れる。“ハングの滝”だ。

P1000414.jpg 100_0113.jpg
        霧に包まれたハングの滝

巻き道ははっきりと右岸に付いている。急登を一段登りきったところで、岩場に出会う。天気も悪いし、疲れていることもあり、迷わずにロープをだすことに。
村山Lも、ガイド長澤君も、足を引っ張らずについて行く事だけに専念し、地図読みやルートファインディングも人任せで、ほとんど活躍の場のなかった私にチャンスを与えようと、リードで登れと言う。二人の思いやりに素直に応じて空身になりロープを引きながら岩場に取り付く。運良く(?)先行する釧路パーティーがなぜだかフィックスロープを垂らさずに上部に上げっ放しで行ったので、フィックスを使うことなくチョッと気分を出してリード、もちろん空身だとなんと言うことは無い登りだが、それなりに雰囲気を味わう事が出来て楽しく、口には出さなかったが、先輩を立ててくれた二人に感謝!
エイト環できっちり確保、村山Lがザックを背負って続き、次に私のザックをロープの中間に縛り、自分のザックを背負いながら私のザックも持ち上げる力技で長澤プロも登りきる。

100_0114.jpg 100_0115.jpg 100_0117.jpg
大分上流に来た感じだが、まだまだ水量は多い、滝も次から次へと現れる

9時半1360m二股を通過、すぐに高さのある滝が行く手を塞ぐ、霧の中ということもあり、決して明るい雰囲気ではない。右岸に急な踏み跡がはっきりとついており、迷わず登るが、滝を越える前に行き詰まる。どうも様子がヘン!戻る事にして、急斜面を草に掴まりながら降りると、向かいの左岸に立派な踏み跡が、この巻きは大高巻きとなる。10分余りの急登でかなり消耗したあとで、やっと平らな広場に出る。ここで休憩をとるが、この広場はテントも脹れそうだが、張った形跡はなさそう。ここまで来ると、皆源頭まで頑張るのだろう。
P1000415.jpg
 広場で記録を取るL

10時半幅広のスダレ滝(1500m)に。大分高度も上がったが、水量もそれなりにあってこれまた雰囲気のある滝だ。
100_0127.jpg 100_0124.jpg P1000418.jpg P1000417.jpg
             幅広スダレ             長かった沢旅もいよいよ終わりが近づく

これを越すと急速に源頭の雰囲気となり、霧も濃くなり、疲れもあり遡行の終盤を惜しむより、早く稜線に上がりたいと終了点が気になりだす。
小滝を幾つか超えるうちに細い流れはいつしかなくなっていた。
高山植物の咲き乱れる踏み跡を稜線に向かって歯を食いしばる。花は綺麗だが見とれている余裕は余りない。
P1000425.jpg P1000428.jpg 100_0134.jpg 100_0133.jpg
    霧の中、源頭をつめる
    “稜線”目指して・・・立ち止まる。休む。振り返っても何も見えない。
             辿って来た道のどれだけの事を覚えているのだろうか?
                       又進む。前を見ても何も見えない。  人生其の物・・・。


当初は晴天の午後には源頭にテントを張ってノンビリ濡れた衣服を乾かす予定だったのだが・・・。
途中立派なヒグマの糞を2度程またぐ。霧は濃く、雰囲気は十分で、時折熊よけに、ホイッスルを吹くが、疲れで神経が麻痺しているのか、ヒグマは全く気にならない。深山のヒグマは登山者をよく知っていて、どこかでじっと行動を見ながらやり過ごしているのではと、私はいつも勝手に思う。

岩に塗られた黄色いペンキで、稜線に出たことを知る。時計は1時半を指していた。

P1000431.jpg P1000432.jpg
  雨の稜線に、長かった沢の旅の終わり

【つづく】






スポンサーサイト
2009.08.18 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://mtyyy.blog34.fc2.com/tb.php/26-948f8d9d
まとめ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。