楽しい時間はあっという間に過ぎて行く。7月24日 5日間のサンモリッツ滞在を終え、いよいよ旅の後半に。再び世界遺産・レーティッシュ鉄道“ベルニナ特急”でイタリアの街ティラーノに入り、ベルニナバスに乗り換えコモ湖沿いを走り再びスイスへ、国境の明るく陽気な街(とガイドブックには紹介されている)“ルガーノ”に一泊、ルガーノから(ベルンツオーナ乗り換え)スイス四大特急の一つウイリアムエクスプレスでフリューレンへ、ここで船に乗り換え、旧都ルツェルンまで3時間、フィアバルトシュテッテ湖を蒸気船での優雅な旅を満喫しました。
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   有名なループ橋       ルガーノ市中心街   フィアヴァルトシュテッテ湖の蒸気船




スイス スイスイ Ⅳ  【ベルニナ特急!】

レイティッシュ鉄道の後半は人気の“ベルニナ特急”でサンモリッツ(1780m)からイタリア国境の街ティラーノ(430m)までオスピツィオ・ベルニナ駅(2253m)を最高点に2時間半の絶景の旅だ。わくわくしながら乗り込んだベルニナ特急の一等車の座席はなんと総革張り、勿論予約制、さすがに人気ですべての席は埋まっていた。特急とは言え急勾配の上り下りに急カーブの連続で、平均時速は35Km、景色を堪能するには最適だ。11:22いよいよサンモリッツ駅を出発、デアボレッツァまでの区間は3日前に経験済みだが、何度乗っても新鮮で写真を撮りまくる。
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    急カーブをえがいて上っていくベルニナ特急       バイクも人気です

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どんどん高度が上がります   氷河が見えてきました  白い湖・氷河を削ったため白濁している

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  一駅区間をハイキング    革張りシートの展望車      i-padも活躍

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  麓の村  雲が下に見える不思議な世界  飛行機ではなく列車からの風景です

目まぐるしく変化する車窓の風景、ベルニナ特急はとっても落ち着いて乗っていられる列車ではない。立ち上がってはデッキでシャッターを押し、席に戻っては又シャッターを押す、デジカメでよかったっ!フイルムの時代だったらどれだけフイルムを必要としたことか・・・。やがて列車は最高点のアルプ・グリュム駅に停車一部の乗客はホームに降りて記念撮影をしている。この列車は箱根登山鉄道と姉妹鉄道なのだとか。
ここから列車はイタリア国境の街ティラーノに向けて急激に高度をさげて行く、一気にスピードが増すのかと思いきや、相変わらずの急カーブに車輪を軋ませながら、写真撮影には程よいスピードで降りていく。やがて乗客の誰もが待ちに待つベルニナ特急のハイライト“ループ橋・Loop Bridge”へと差し掛かると車内の雰囲気が明らかに変わり皆右の車窓を食い入る様に眺め、シャッターを押しまくる。
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見えてきました、いよいよです   なぜかドキドキします    まっただ中です     

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  またいで行きます    走ってきた線路が上になりました  くぐり抜けました

列車がループ橋を一周し終わると、列車内全体からフット力が抜けたような、そんな空気が伝わってきた。乗客の誰もが世界遺産のレーティッシュ鉄道の旅のハイライトはループ橋だと思っていたことは間違いない。やがて列車は市電のように狭い街中の道路上にしかれたレーの上を民家の軒先すれすれに走り抜け、いつ超えたのか誰も解らないうちにイタリア国境の街ティラーノに着いた。
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 列車の通行中は赤信号    陽気な街ティラーノ

ガイドブックに書かれていたから感じたのかもしれないけれど、その街はとても明るく陽気な雰囲気に満ちていた。バスの発着所をインフォメーションで尋ねて地下道を抜けるとベルニナバスと大きく書かれた真っ赤なバスが我々を待っていた。


  後半も まだまだつづく


スイス スイスイ Ⅳ  【ベルニナバスと陽気な街・ルガーノ】

真っ赤なベルニナバスを前にちょっと心配ごとがあった。ベルニナバスも日本で座席の予約をしていたが、座席番号が12番と18番になっていて、まさかとは思うが、何かの間違えで席が並んでいないのではと・・・。列車からの乗り換えの50分間、何となく気になっていたのだが・・・。運転手が予約の確認を終えた人からくバスに乗り込んでいく、確認を終えて乗り込むと何と運転席の真後ろが12番と18番の席だった、申し分のない席!振り向いて確認するほどでは無かったので、ついに相棒と私から、席番号の疑問は消え去ることはなかった。14時20分定時に真っ赤なベルニナバスは出発をした。
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    ベルニナバス        イタリアの街を行く        一応は国境です 

3時間10分のバスの旅がどんなものなのか想像出来ず大いに期待をしていたのだが、特段の感激もなく、ちょっと退屈なものだった。何とか我慢できたのは我々の席が一番前の特等席で大男の頭で視界をさいぎられずに済んだためだ。イタリアの道路は狭くて、窓際に座った相棒はスリルを十分に味わうことができたようだ。運転手の腕は確かなものだった。何度も、もうちょっとゆっくり走ってもいいよっ!と言いたくなった。湖沿いの狭い道路で大型トラックとすれ違った時はわざわざ折りたたんだトラックのミラーとバスのミラーの間隔は間違いなく1cmだった。
途中一回のトイレ休憩でイタリアを走り抜けたバスは、何が何だかわからないうちに国境を抜け再びスイスの街に入り、夕方5時半定刻通り国鉄ルガノ駅前の広場に着いた。

ルガノのホテルは旅行社の紹介のホテルが気に入らなくて唯一ネットを調べ個人で予約したものだった。きちっと予約がとれているのか気にはなかったが、行き違いがあっても泊まるところがみつからないと言うことはないだろうし、まして命に係わることような事は皆無と心配することはなかった。これは初日チューリッヒで逢った“名古屋”老夫妻の影響が大いにあった。初日に出会って挨拶を交わしただけだったが、二人の話を聞いて、財布さえ落とさなければスイスで不安なことは何もないと知ったのは貴重だった。
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    ホテルの入り口       部屋のテラスから

ルガーノの3星ホテル アルベルゴ・ステラは個人経営のこじんまりとした高級感はないが非常に清潔で宿泊料金もリズナブル、何よりオーナー夫妻が明るく陽気で親日的で好印象をもった。感じが良かったのでおやつにと日本から持参した六花亭の羊羹をプレゼントすると非常に喜んでくれた。一人っ子の娘さんには会えなかったが、日本語を勉強しているとか、何故日本語かと尋ねたところ、声をひそめて、東南アジアのいろいろな国の人が泊まるが、日本人は特別で、マナーはいいし性格も非常に好ましい。スイスの街には日本の自動車が走り回り、家電品は日本製で溢れている、人よし国よし!そんな理由で日本が好きになり日本語を選択したのだとか。翌朝チェックアウトの時にもう一本お嬢さん用にと六花亭の羊羹を置いてきた(笑)。
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ケーブルカーで中心街へ    7時40分の広場

ホテルから5分のところにルガーノ駅があり、そこからルガーノ湖のほとりに広がる街の中心街へはCHF1.2を払ってケーブルカーで降りていく。中心街の路地のあちこちにオープンカフェが広がり、皆楽しげに夕食を取っている。中心部の広場には椅子が並べられ、アマチアのブラスバンドが本番に備えて音合わせに余念がない。広場の周りのカフェのオープン席はかなり混んでいた。 二人が座れる席を見つけて迷っていると、ボーイが座どうぞどうぞと愛想がイイ、英語はOKかと尋ねたら、自信満々にOKだから任せろと言う。それではと座ってビールを頼み料理の注文をする。相棒は小声であまり英語上手くないよっとつぶやく、ややして出てきた料理は彼の英語とは違って美味しく満足のいくものだった。暗くなりかけた広場からは楽しげなラッパの音が元気に響き渡っていた。
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 ハムが美味しかった      盛り上がる演奏会     ルガーノ駅からの夜景

ホテル アルベルゴ・ステラの朝食は清潔感溢れる部屋で、オーナー夫妻のセンスを感じられ もちろん美味しさに文句はなかった。食後テラスから出た庭も夫妻のセンスが感じられたが、プールの脇に置かれた布袋様はなんなんだぁ?アンバランスさには相棒と思わず笑ってしまったが、親日の証に最後まで好感が持てました。
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         清潔感にあふれ、センスの良さを感じる室内と 中庭

サンモリッツとは180度違った気取りのないルガノの街と清潔感溢れる親日ホテルがとても気に入りいい感じの一泊でした。

      つづく


スイス スイスイ Ⅳ  【ウイリアムテル特急は展望列車&蒸気船!】 

ルガーノから30分弱のベリンツオーネ駅で9:59のウイリアムテル特急に乗るため早めにホテルを出る。一本早い列車に乗れたので乗換駅のベリンツオーネ駅前を散策する。定刻通りに到着したウイリアムテル特急の一等車に乗り込むと車内はガラガラだった。予約席に着こうとすると、制服を着た女性が番号とは関係のない席に我々を誘導、近くの席には二組の中高年の夫婦が座っていた。夫々オーストラリアとアメリカからきたカップルだった。制服の女性は「今日は英語でOKねっ?」車輛の真ん中に集めた我々6人に向かって、歯切れよく話し始めた。
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 ベリンツオーネに向かう   ベリンツオーネ市街        ガイド

「ウイリアムテル特急」のリザーブは日本を発つ前に旅行社を通して済ませていたが、ガイド付とは聞いていなかった、最初は何が起こったのかわからなかったが、感じの良いドイツ人女性だった。時折顔を近づけ一生懸命英語で解説してくれるので、身振り手振りを見逃さにように、知ってる単語が出て来ないかと耳をそばだてて少しでも理解しようとしたので、蒸気船に乗り換えるフリューレンに着いた時にはかなりの疲労でぐったりしていた(笑)。

ウイリアムテル特急はスイス四大特急の一つだが、ベルニナ特急に比べると沿線の景色はそれほどではなかった。途中何か所もループで高度を稼いだり、高度を下げたりしているようだったが、残念なことに、トンネル内がループになっているので、景色を見て実感することはできなかった。ガイドはトンネルに入るとi-padで磁石のアプリをかざしてくれた。トンネル内を進むに従がい、磁石の針がはっきりと動いて行った、列車の進む方向がカーブを描いて変わっていくのが良くわかった。トンネルに入る前に眼下に見えたチャーチの尖頭がトンネルを出たときには見上げる位置に変わっていた。
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   線路を見下ろす        車内風景          いつの間にか線路は頭上に

そんな解説を聞いているうちに「ウイリアムテル特急」は蒸気船への乗換駅のフリューレンに到着、柵のないプラットホームは船着き場と繋がっていた。一生懸命に案内をしてくれたドイツ人の女性ガイドも一緒に降りて船着き場まで我々を案内をしてくれ、いかにもいいタイミングで接岸した蒸気船乗るまで我々を見送ってくれた。
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 フリューレン駅の船着き場 青空が広がり気持ちがイイ~!

大勢の乗客と一緒に乗船すると、右手に一等専用のレストランがあった。ウイリアムテル特急の一等乗客には一人CHF19のレストラン食事券がついて列車内でガイドから渡されていて、乗船するとそのまま昼食を楽しむためレストランの好みの席についた。広いレストランは12時を回った時間にもかかわらずそれほど込んでいるという状況ではなかった。女性のウエイトレスが二人、きびきびとレストラン内を行き来していたのだが、なぜかオーダーを取り 料理が出てくるまでにはかなりの時間がかかった。時々目が合うと、もう少し待ってくれと言いながら、相変わらずきびきびとレストラン内を歩きまわっていた。
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待ちくたびれて外に出て写真を取ったりしたが、天気よし、景色よし、環境がセッカチナ気持ちの緩衝剤になっていた。

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 一等のレストラン入り口     レトロなレストラン内部        絶品ハンバーグ

お待たせしましたとヤット来てくれたウエートレスに、二人合わせてCHF38(約4500円)の食券はとても得した気分にさせていたので、金額などは確認することなく、メニューの内容を確かめながらオーダーを楽しんだ。ヤット運ばれてきたビールを口にし、料理を口にすると、これが美味しくて思わず顔がほころんだ。早く食事を終えてデッキでの船旅を楽しみたいという気持ちはいつの間にか失せて、最後はデザートのアイスクリームをゆっくり楽しむ余裕もできていた。
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      小さな船着き場を、いくつもいくつも 丁寧に回っていく

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   どこの船着き場にも、絵本に出てくるような可愛らしい家が建っていて見飽きない。

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  ナイス スロー   船室のど真ん中の真っ赤なエンジン   誇り高き国旗

ベルニナ特急に比べて、もう一つだったウイリアム特急も後半の蒸気船で一気に評価を挽回、食事を終えると最後はデッキに上がり、湖上を渡る気持ちの良い風に身をゆだね、遠くの山を眺め少しづつ近づいてくるルツェルンの街をぼんやり眺めているのはは、非日常の正に至福の時間だった。
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気持ちの良いアッパーデッキ    いよいよルツェルンの街が見えてきました。

やがて蒸気船はゆっくりとルツェルンの船着き場へと着岸、3時間の優雅な船旅が終わった。

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2014.07.29 / Top↑
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