昨夜は7時過ぎにはシュラフにもぐり、あっという間に夢の世界へ。
夜中にテントを打つ雨音で目が覚める。疲れているはずなのに、爆睡で寝過ごしを心配していたのに・・・気持が高ぶっているのだろうか。雨音を聞いても不思議と増水の心配はしなかった。

4時に起床、隣の釧路パーティーは5時に出発。天候は霧のような小雨模様、すぐに渡渉になるしと、ぐしょ濡れのズボンに履き替えるも思ったより寒くない。濡れたテントと衣服でザックは昨日より重たくなったような気がする。

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   いざ出発!        上流の雰囲気に   今日も渡渉、もう深くない

5時半過ぎに出発。さすがにここまで奥深く入り込むと、川幅も狭くなり、流れは急だが水深も昨日ほどではなく、繰り返す渡渉も楽になった。
今日は一度たりとも絶対に転ばない!転べない!とにかく慎重に歩を運ぶ事を肝に銘じる。


【15日】 カウン沢出合 → 魚止の滝 → 1360m二股 → 1650m → 稜線 → ヒサゴ避難小屋
         5:40        6:40      9:35       12:10    13:20     15:00

小一時間歩いて沢を左に曲がったところで、いきなり大きな滝が目の前に出現。ついに、ついに魚止めの滝にやって来たのだ。「これが魚止めかぁ・・・」ザックを捨て、立派な釜を挟んで正面から滝を見る。それは、クワウン遡行の誰の記録にも載っている、よーく見慣れた水量豊富な立派な滝であった。
入峡までは天気予報に気をもみ、やっと叶った入峡初日の昨日は、緊張の連続と重荷に耐えて、この瞬間をどんなに待ち望んでいた事か、村山Lは後日自身の記録で「丸1日以上の遡行し初めて滝に出会う。こんな経験は初めてなので、・・・・感激」と書いている。否、新年を迎えての年賀状に「クワウン一緒に登りたいですね」と書いた時から、私はこの瞬間の来るのを待ち望んでいたのだ。
3人は夫々何枚もの写真を撮る。


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 この瞬間を待っていた   魚止の滝の全容    魚止を上から見下ろす

魚止の滝を左岸にしっかりと付けられた踏み跡で巻く。魚止を上ると正面には、幅一杯に勢いよく流れ落ちる、水量たっぷりの2段の斜滝が現れた。そしてそこには、今までとは異なった全く別の世界が広がっていた。
噂どおり、川底はコケに覆われていて、どれだけ滑るのか、全く判らずに恐る恐る歩を進める。しかし殆どと言って良いくらいに滑らず、歩きやすい。ただ下の足で蹴るように歩くと、足を取られる。前に出した足裏全体に体重をかけるように歩くと、フリークッションが利いて歩きやすい。
2段の斜滝を左岸から簡単に越えて、そこから日本一美しいと言われているクワウンナイ川の核心“滝の瀬13丁が”いよいよ始まる。

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魚止めを巻いて滝上に  2番目の2段斜め滝       勢いよく流れ落ちる豊富な水量 

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転ぶわけにはいきません  激しく、時に静かに    こぼれる笑顔        ちっぽけなんだよなぁ

水深は足首くらいまで。一歩一歩慎重に歩を運ぶが、じっと足元を見つめていると、水面が小刻みに、激しく揺れるので、目が回って乗り物酔いを起こしそうになる。慌てて焦点を川面から外す。

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               皆、思い思いにマイペースで13丁を歩く。

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         何という滑か、突然にトラックが走ってきそうな、まるで国道みたいだ。


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       7時半左岸より2段の立派な滝が合流、本流は5mの斜滝。

朝から一度も青空を拝めず。晴れていたらどんなに素晴らしいだろうか!
暑かったら・・・太陽にきらめきながら踊り狂う水をヘルメットに汲んで頭から被るのに!
贅沢を言ったらきりが無い。ここに立っていられるだけで本当は十分じゃないか!
東京から来た、“沢屋村山L”も、九州・長崎から飛行機乗り継いでやって来た“ガイド長澤君”も
クワウンナイの躍動的な流れの中を文字通り、一歩一歩しっかりと踏みしめて、2度と味わえないかもしれない感触を忘れないようにと、静かに歩を進めている。

ザックを下ろして休憩すると、又小雨模様となる。雨具を取り出し、でも贅沢は言わずにいつ果てるのか長い長いナメを進む。

8時過ぎ遥か前方に、立派な斜滝が見え、その前で釧路パーテーが写真撮影をしているのが見える。滑の中、幾つもの滝を越えてきたが、どの滝よりも魅力的に感じた。

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       遥かかなたに立派な滝が


この立派な滝は、右岸から高巻く。巻きの途中から滝を見下ろすと、左岸を直登出来そうだった。クワウンナイ川の巻道はみんな、しっかりとした巻道がついている。
ここを越すと、さすがの滝の瀬13丁もいよいよ終盤へ!
延々1.6Km越す滑は、沢の経験のない私には全く触れたことの無い風景だった。
村山君、長澤君は逆に経験があるからこそ、その魅力がわかり、感動していたのだろう。


【つづく】











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2009.08.17 / Top↑
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