【二日目・消える】
主力部隊が富良野岳ジャイアント尾根に向かう。仲間の誘いを断り三段山組に入る。ジャイアント尾根は3回程登っているがどうも好きになれない。木の密生した登りトレースを、ジェットコースターで滑り降りるのだが、幅狭で、思うように板を広げられず(ボーゲンがしにくい)スピードコントロールが難しく疲れた足腰には最後の下りは苦痛以外の何ものでもない!

白銀荘に残ったヘタレ組に混じって三段山に向かう準備をしていると、大御所Sりさん一人前十勝岳に行くという。でっ、くっ付いて行くことに。Sりさんの登りはゆっくりマイペースだが、休みを極端に取らない。
白銀荘広場を抜けてタンネの森に入る。今日は自分のペースで歩けるし写真を撮る時間も自由だ。
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 物音一つしないタンネの森

火山監視小屋でタンネの森を抜け右に折れて滑り降りる。背の低い林を抜けると吹きさらしの丘の登りとなり、トレースが消えラッセルとなる。ここで先頭を交代、カンを頼りに斜めに丘に登っていく。見た目は均一の雪面だが、トレースの上はそれほど潜らず、トレースを外れると途端に結構潜る。いつも休憩を取る丘の上も止まらず左から丘を巻きくように進む、曇っていて雪面の凹凸が解らない。正規のルートからほとんど外れていないと思ったがSりさんにルートを確認しながら進む、トレースは風で飛んだ雪に埋まり完全に消されている。
すぐに左下に富良野川が見えるようになる。時々トレース見えますかと尋ねながら進んでいると、Sりさんが左側から私を抜こうと斜め前に出た、その時突然Sりさんの足元が崩れ 3、4mほど函状の川岸の雪の斜面を滑り落ちる。自分の板の前の雪が無くなりぽっかり穴が開いた状態に。小さな雪庇の境を歩き雪庇を踏み抜いたのだ。斜面を滑り落ちただけだったので大事に至らず、そのまま流れの淵まで降りてなおもスノーブリッジを渡ろうとしている。私は強引に右の斜面を漕いで上に登り、スノーブリッジを渡るSりさんを見守る。山スキーのガイド本も書いているSりさんは迷いもなくブリッジ渡ったところを見ると、上から見た感じよりもズットしっかりしたブリッジに発達しているようだった。
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 スノーブリッジを渡るSりさん

そこで、トレースの全くないカバワラ尾根の深雪の帰りの滑りを考え、足手まといとなって、迷惑をかける可能性を考えここで一人先に戻ることをSりさんに伝える。右岸に無事渡ったSりさんを確認し終えると、もっと上に上がるとそこに立派なコース旗がたっていた。
丘の下りは短いがきれいな深雪バーンとなっていたが、帰りを考え、シールをつけたまま滑り降り、観測所から白銀荘に戻る。

山荘には寄らずにそのまま三段山に向かう。一段目の上に着くと、コージさんがボードで降りようとしているところだった。一段目を登り返して合計3本目滑ったが後二本滑ったら帰るという。そこで一段目で深雪の練習のため、自分も3本滑ることにして上り下りを繰り返す。雪質は昨日よりよくなっていて滑りやすく、ゴーグルも雪がつかないようにザックにしまっておいたので、視界も快調。昨年ほどでは無いがまあまあの滑りを3本で山荘に戻る。

大部屋に上がっていくとSりさんの黄色いアウターがすでに干してあり、無事の帰還を確認でき何となくほっとする。前日同様にカップ面を食べていると、ジャイアント尾根組がどやどや帰ってきてにぎやかになる。その後は前日と同じで、温泉から宴会へとなだれ込んでいき2泊目の夜もゆっくり更けていった。
   つづく
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2014.01.12 / Top↑
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