23日・日曜。前日と打って変わって快晴の小樽赤岩。前日に引き続き、静岡からわざわざ来道の長澤を相棒に、今日は西に向かう。八ッ峰を想定して西壁の正面とカンテの2ルートを目指す。
正面ノーマルの前にはきれいに整理されたザックが、人の気配がしないがだれか登っているのかな?

正面ノーマルの取りつきは、嫌いだ。何回も登っているが、いまだに どう登っていいのか わからない。
周りに誰もいないのを見極め、石が山積みされたスタンスにさらに石を一個のせる(笑)、意味を理解した長澤がもう一個乗せる(爆)。

ホールドがしっかりしているので、いつものように強引に登るが、今日も違うムーブだ。だんだん下手になっていく感じ。途中ハーケンがないので、プロテクションが取れない、ルートを知らない長澤がプロテクションを取れと下から怒鳴る、よしよし、だんだん役目が分かってきた様だぞ。

出足以外は問題なく1P目の大テラスへ。背の高い長澤は私の苦戦した出足も、「スタンス、いっぱいありますよ。」と言いながら簡単に登ってきた。
このルートは1P目と2,3Pとは雰囲気が全然違う。斜度の緩いすっきりしたフェースで、足元にはきれいな海が広がる。長澤はセルフを取ったところで、高度感と景色に感動の声を上げる。

このままツルベで2P目を行くように勧めるが、さすがに初見のルートに やめときますの返事。
上から女性2名が懸垂で降りてくる。「ザイル行まーす!」とのコールと共にザイルを投げるが、すぐに引っかかって下まで落ちてこない。2P目のテラスで照れ笑いしている2人に「ザイル来ないよ。」と茶々を入れるが、無視されカンテ方向に降りようとする。こっちでいいですよ。と言うが「イイです」の素っ気ない返事で愛想なし、折角朝のすがすがしいフェースですれ違うんだからもっと愛想よいくすれば気持ちがいいのに、私の冗談が気に食わなかったのだろうか、「何気取ってんだよ!」と言いたくなるがっ、むきになる私も大人げない(笑)。
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  2ピッチ目を登る長澤

2P目、長澤も気分良く登って3P目に、頭上にハングがある。ルートを知らないとちょっとプレッシャーがかかるが案の定セコンドの長澤が思わずどうやって上るんですかと聞いてくる。簡単だから、と返事するかしないかで、なーんだと声が、ハングを超え斜度が落ちたフェースをスメアーを効かせて楽勝で登ってきた。
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 3P目のハングを超える私

懸垂下降でのシャントの必要性(ロープのほつれを直しながら降りる)と、回収のためにはロープを交差させないようにするため本チャンではエイト環ではなくルベルソーで降りるように打ち合わせる。
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  50m懸垂の長澤

トカゲの洞窟に降りると、正太郎さんがルーフに挑もうとしている、久しぶりの挨拶。見ていると頭より足を高く上げかかとにつま先まで使って登っている、まるでトカゲ。信じられない!同じクライミングなのだが、この差をどう表現したらいいのか?ただただあきれて見ているだけだった。
となりで食事しながら、知り合いの消息を報告しあう。
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    スゲー!

昼食後、カンテルートの取りつきに移動。このルートを登れれば、Cフェールは技術的には楽勝だと踏んでいる。
気合を入れて取りつく、ここも取りつきがちょっと厄介だ。ボルトにつま先立ちでバランスとりながらヌンチャクをかける。ボルトの頭に人差し指をひっかけ、A0で何とか上る、いつもと同じ登り方で。ところが、ボルトをよくよく見ると全体重をかけるにはちょっと頼りなげな埋まり方と腐食、気持ちはだましだましだ。

ちょっと斜度の落ちたフェースを落石に注意しながらカンテを目指す、Ⅳ級と言った感じ。カンテにからの回り込みからいよいよこのルートの核心で、回り込むところは高度感もかなりのものだ、セコンドで行ってもザワツク。

リードは3度目だが、ホールド、スタンスの記憶がない。ハーケンの頭をスタンスにして、カンテを回り込む、ホールドもガバはなく緊張する。回り込んでその上がなく行き詰まる。しばし迷って、いったん戻る。回り込まずにカンテを一度登ってフェース側に回り込む、相変わらずガバはないが核心は過ぎた、慎重に登って大きなテラスに上がるとさすがにホッとする。

ドーゾの声に行きま~す!長澤の声が辛うじて通る。ロープの動きで順調に登っているのがよくわかる、一瞬ロープの動きが止まり、また動き出す、{よく登りましたね!}の声と同時にフェースに回り込んだ長澤のヘルメットが見える。「難しいですね」と言いながらテラスに上がってきた笑顔の長澤を見て自然と笑顔になるが、疲労感が強い。最後のハングも見た目より易しいのだが、初見の長澤は多分プレッシャーを感じていることだろう。
最後の力を出して最終ピッチに向かう。カンテルートをきちっと登れれば、剣は何とかなるだろう!
そんな考えが一瞬よぎる。これで剣は登れるゾ!

長澤と小樽港のフェリー乗場で別れる。今度は室堂で会おうぜ、村山と3人で!


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2013.06.23 / Top↑
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