以前仲間内で話題となった 支笏湖・滝沢に行った。
相棒は炎のリードクライマーとでも言いたくなるような、初見の壁に果敢に立ち向かう度胸のN田氏。

枯れ沢との情報でダブルロープにクライミングシューズ使用で、完全なアルパインスタイルでのトライ。
だが、これが厳しかった。正解は沢靴だったと思うのだが、沢靴でも滑ったのでは?

ザックを背負っての本チャン登攀は、軽量化のためにギアー類を絞りに絞り込む。ヌンチャクは10本だが、キャメロットとハーケンは外せず。結果的にはボルトベタうちでハーケンは不要だったが、キャメは大正解だった。
  

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いづれも懸垂で下る私 (左F1、右F2)            続く!!

丸駒温泉手前の林道脇に車を止めギヤー類をつける。林道と200m歩いて右の踏み後に入る。N田情報ではF1まで15分位とのことだったが、倍は歩いたと思う。もっとも我々の歩みはいつも遅いのだが・・・。

突然目の前に立派な岩壁が立ちはだかる。高さは30m位か、 幅広で近づくと幾つものルートがあるのがボルトの乱打で用意に判る。フリーでは登れそうも無いような人工登攀のルートが多い。周りは鬱蒼としていて雰囲気は明るいといいた感じではない。緊張が高まるが、よくよく観察すると正面ルートはボルトが乱打、部分的には垂直っぽいがどうにかなりそうだ、ただ苔むして見るからに滑りそう、特に最上部が核心とすぐにわかる。
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     F1の全貌        真下から見上げるF1      横から見たF1

二人してルートを観察、いかにも滑りそうだ。だが真新しいボルトがベタ打ちで心強い。結局ザックを置いて空身で登ってみることにしてすぐにN田しが取り付く。ガバはあるのだが、要所要所はコケで滑るようで、盛んに“滑る”を連発。中間下部と出口が垂直で特に出口はコケもビッシリで下から観てもいかにも悪そうだ。
N田氏はここぞというところでは時間を掛けて納得するまでホールド スタンスを探すので無茶はしないという点で信頼できるのだが、実際セコンドで登ってみると良くこんな所をリードしたなとチョッとゾクっとしたりもする。

安全第一、A0宣言で、滑るホールドを嫌ってしっかり効いているボルトにヌンチャクを架け替えホールドにして登っていく、大歓迎だ!途中からヌンチャクが足りなくなりそうな様子にピッチを切ることを進言するが無視して少しづつザイルを伸ばす。いよいよ核心の落口に、プロテクションはしっかりと効いていそうだが、体勢がきつそうでこちらも緊張する。最後の一手が決まらないようで、30m下まで粗い呼吸がはっきりと聞こえてくる。固唾を呑んで見守るだけだが、どうにか登りきるだろうと思えて落ちる気はしない。赤岩で今まで登ったルートのほとんどはN田氏の初見でのリードだったが、そういえば、一度も落ちたことはなかったナァ。
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           確実にリードするN田氏

時間をかけて確実に滝の落口に這い上がる。上にはしっかりとした支点があるようで、明るい声で登れの合図が周囲に響く。N田氏を真似して躊躇なくボルトのリングにヌンチャクを掛けてホールドにする。想像した通りに滑りやすい。セコンドだって落ちたくは無い!確実に登って最後の出口に・・・予想通り・・・悪い。左手はヌンチャクを掴んでいるが体をズリ上げる右手のホールドが無い、探しているうちに左手がきつくなってきた。落ち口はいかにも滑りそうでハイステップの踏ん切りがつかない。と、N田氏が笑いながら右手を出して掴まれという。瞬間迷ったが、それが手っ取り早いとがっちり握って登りきる。セルフを取って改めて見下ろすと結構な高さだ。何でも有りだったがそれが我々のやり方で達成感を感じるのに全く問題はない。
すぐさま懸垂の準備、50mロープ2本つないで先に降りる。壁はまるで油を塗ったようで慎重に降りる。バックアップも念のために取ってる。壁をけるように小さいハングを越えた時に軸足が滑って横向きにブル下がる。N田氏も慎重に下ってロープはそのままにしてザックを背負って巻き路を滝上に、巻きはキツク息が上がる。

上でロープを回収してF2を目指す。100mで、右に曲がるとF2が現れる。F1とは違って滝らしい滝でか細い水流が滴り落ちている。ガイド本にはぬめっていると書いてあるようだが、見るからに滑りそうだ、滝は立っているがか細い流れの際にはボルトが連打されて、ホールド、スタンスも何とかなりそうだが、流石のN田氏もクライミングシューズでの直登は諦める、ここは沢靴だろう。
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 F2全容  落ち口から見ると・・・(いかにも滑りそう)

ところが巻き路がわからない。行ったり来たり小一時間も探し回るが見つからない。そんな訳はないとなおも探すと、左のガレの上に草に隠れたトラロープを発見、大幅にタイムロス。しかもトラロープを使っての巻きは徹底的に消耗する。小尾根を乗っ越し、トラロープを使って降りたったのはF3(下降時に判明)の上だった。目の前には3mほどのF4だが、ぬめって滑りそうで、落ち口に這い上がれそうもない、素直に巻く。草は生い茂り岩にはコケのビッシリ生えた沢形を進むが、高巻きで消耗しきったのと、出てくる滝のぬめりで、二人ともすっかり登攀意欲がうせる。それでも次の滝までは行ってみようと頑張るが現れたF5を見て、登攀意欲は完全に消滅。途端に空腹を感じて食事にするが、消耗しきったリードオフマンは、珍しく疲れ過ぎて食欲もうせたと弱気で垂れる。
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 油で磨いたようなF4  倒木のF5ここもぬめっていた

下りは懸垂で降りることにして今来た沢筋を下る。F4とF3はまとめて一気に懸垂で下り、F2の上に出る。ここには、しっかり効いているボルトがあちこちに打たれていてどれを使うか迷うほど、ボルト打ちの練習でもしたのかと思えるほどだった。ぬめりですべるF2、続いてF1を慎重に下ってお疲れの挨拶。
半端なようだったが、それなりに手ごたえのあったF1には満足、ナカナカ楽しい一日でした。
N田氏には感謝じゃ!!
     【お終い】





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2012.08.11 / Top↑
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