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2月11,12,13日、2泊3日でHYML白銀荘泊のoff line meetingに参加してきました。一年ぶりの白銀荘でしたが、深雪のメッカ“三段山”も今シーズンは雪が少なく、加えてこの数日ほとんど雪が降らなかったようで、思い切り粉雪にまみれると言う訳にはいかずちょっと残念でした。

11日、三段山・2段目上まで
札幌、上富良野間は有数の豪雪地帯、しかも年間を通して最も雪の積もる時期なのに、山間部をのぞく道路はアスファルトが出ていて楽勝で白銀荘着、食材や荷物を整理し三段山に向かう。メンバーはほとんど到着済みで皆 三段山を目指しているようで、早い人はもうそろそろ三段山の山頂に立っているのでは・・・。雪はニセコほどではないが、明らかに例年に比べて少なく、一段目は当然ながらズタズタ状態。予想通りと苦笑いしながら二段下の樹林帯を抜ける。
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   見慣れた白銀荘       一段目・雪が少ない

吹きっさらしの二段上だが、ほとんど風はなく、気温も低くは無かったが、視界が悪く凹凸が判らずほとんどホワイトアウト状態、時折降りて来る人の声が聞こえ、仲間ではと待ち構えるも姿は見えず。下を見ると視界はあるので、楽しめるうちに滑ることにしようとシールを外す。足元はところどころ露岩、ハイ松が頭を出している。注意しながら浅い沢のへりに移動、できるだけ荒されていない斜面を狙って滑る。源頭部分は幅広で斜度もきつくなく雪も覚悟していた割には悪くない、そこそこ満足できる斜面だった。
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ホワイトアウト凹凸も解らず  少し下ると何とか下が見えた

途中から旧スキー場跡の沢に滑り込み最後は一段目の途中に出た。ここで、シゲさんにばったり、一段目を降りたところでOH~、山じいだっ!みんな白銀荘に戻るというので、一段目の登り返しはやめにして“露天風呂”めがけて一目散に下る。
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   一段目 少しでも荒れていない所と端を選んで滑る

雪の壁に囲まれた白銀荘の露天風呂やっぱりいいわっ!いつものようにゆるりゆるりと湯につかり、湯上りの後は・・・ビールの栓を抜けばもう止まらない、なし崩し的に始まった宴会は、いつものように延々とつづき、白銀荘の夜は今年も・・・長かった。
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 洋ちゃんも手伝っています  この生ガキを蒸して・・・デリシャス!!

12日、前十勝・カバワラ尾根途中まで
inoさん、Narita・Dr他計5名でカバワラ尾根経由で前十勝に向かう。天気は曇りでカバワラ尾根の上半分は雲に隠れていてこの日も山頂は無縁のように思われた。上には先行パーテーが1パーティー登っている。途中三段山を登る仲間からコールが掛かる。吹きっさらしのカバワラ尾根は、高度が上がるに従い冷たい風が右のほほを凍らせる。
足元の凹凸が見にくく先行パーテーのトレースはかすかに見分けがつく程度で、登るに従い雪面はクラスト気味となる。これ以上登ったところで・・・と思い始めたところで、この日帰ることになっているNarita・DRが引き返すというので、全員一緒に降りることにする。
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  山荘前からの稜線   富良野川越しのカバワラ尾根  ナマコ尾根からcallがかかる(白銀荘も見える)

固い斜面と雪の溜まった柔らかい斜面が入交、凹凸の見にくさもあって滑りにくい、一度は千春沢に入るが下り過ぎはまずいと尾根に戻る。
渡り返しのスノーブリッジも見にくく、最後にブリッジを渡ろうと、直滑降で降りたが、予想を超える斜度に板が雪面に刺さり前方に顔面からたたきつけられ、ゴーグルはハズレ メガネのクリングスが曲るほどの衝撃だった、が幸い怪我はなく、何とかブリッジから脱出する、もう少し左にずれたら沢にダイブするところだったが事なきを得る。
この日の泊りはツボさんが新たに加わったがそれでも7名だけで 前夜に比べる ちょっぴり寂しい宴会でした。

13日、タケノコ山
最終13日はタケノコ山に。BCだけでも年間4回は白銀荘に通うinoさんだがタケノコはいまだ未登頂で今回こそはと急斜面の滑りを楽しみにしていたが膝の痛みで断念・残念!一方坪さんは、やはりタケノコ山は未登頂のため、わざわざ一日遅れで駆けつけたのだが、inoさんが不参加で、私の経験だけではと、ちょっぴり心配そうに(たぶん)、GPSを入念に確認していらっしゃいましたっ(笑)。
天気は薄曇りで視界もまずまず。何よりもラッキーだったのは、(例年より)ずっと奥まで除雪されていて(伐採作業のお陰?)車が入ったので林道を歩く必要がなく、いきなり尾根に取り付くことができました。
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 林道歩かず出発はラッキー

樹林の中には何本もの下りシュプールが登りのトレースをつぶしていた。そのシュプールもいつの間にか消え、だんだんと斜面も急になりだした頃気付いたら、左の木々の間越しすぐのところに沢が見えるではないか、目を凝らすとシュプールまで確認ができた。今まではなんとなく仲間に引きずられて登っていたので気付かなかったが、この日は、いつもより真面目に周囲の状況を確認しながら登っていたための発見で、これほど接近していたとは・・・沢から左手に入りさえすれば迷いようもないことを改めて確認できました。
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   右沢が見えます      いつの間にか尾根上に 

やがて斜面はマスマス斜度を増し、ジグを何回も何回も繰り返す。途中でショートカット狙いやスノーシューのトレースが枝分かれしていたが、地形に詳しそうな(人の)トレースを忠実に追う。振り返ると幾寅の街並みが見え、いつの間にか稜線上にあがっていたが、ここからの山頂が意外と遠い。もうひと踏ん張りと言い聞かせながら焦らずゆっくり歩を進める。山頂に間違いやすい手前のピークを越えると次のピークがのっぺりと丸い緊張感のない山頂だった。1時間50分でタケノコ山山頂到着。少しだけ南に下がると嘘のように風は無くなる。空を見上げるといつの間にか青空が広がり下りが楽しめそう・・・そうこなくっちゃ!
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これが緊張感のない山頂   沢へのアプローチ尾根(ここはまだまだノンビリ滑れます)

手前ピークまで稜線沿いに緩やかに樹林帯を滑る、雪は気持ち重めだが荒れていないところを選んで・・・いい感じ!手前ピーク下から右に折れ、沢への降口に・・・覗き込むと・・・えっ?こんなに急だったっけっ?確か標高差が400mだったか.500mだったか・・・? 下まで丸見えの一枚バーンなので余計に高度感を感じるのは確かだが。雪は間違いなく少なく、斜面はズタズタだが、よさげな斜面を見つけて滑走開始。雪質は重めだが、斜度がキツイのでどんどん落ちて行く。おいらの技量ではこまめに止まるしかない、それに・・・できるだけターンの回数も減らしたい・・・それには斜滑降を長く取りできるだけ降りるしかな~い、転びたくないし、背に腹変えられな~い(笑)。ここは本当はリスク軽減のために、できるだけ端っこを滑らなければいけないのは承知だが・・・雪崩る程の積雪ナシッ!最後はかなり足腰にきたが何とか無事に沢を下り切る。沢からの出口は記憶通りで、簡単に登りトレースに戻ることができた。あとは苦手のジャットコースターで降りるだけ。
タケノコ山は白銀荘の最終日の定番にしてもいいかも・・・それはそうと、これしきの斜面は滑りを楽しめるようにソロソロなりたいモノだが!
       お終い
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2017.02.17 / Top↑