白銀荘の露天風呂、雪に囲まれ温めの湯に浸かり、今日の山行、昔の山行話に花が咲き、その後は定番の不参加山仲間の失敗談に露天風呂の抜けた青空に笑い声がはじける。語り尽きない他愛の無い失敗談、自慢話は夜の宴会へと続きアルコールが入ってマスマス盛り上がる。
美味い料理に楽しい酒に、軽いジョークの一夜が明けて、HYMLオフミ2日目の12日は、総勢17名でボール斜面を経由して前十勝岳に向かう。押さえ気味だった前夜のアルコール、前日に比べて体は軽いゾ!天気良し、真っ白な十勝の峰の列なりが眼前に広がる。

白銀荘から望岳台に向かう雪に埋もれたタンネの森には、綺麗に踏まれたトレースが緩やかなに伸びている。多くのベテランに遅れを取らぬよう長い列の2番目のポジションをキープ、順調なペースに快適について行く。
富良野川左岸の高台に上ると樹木は一本も無くなり視界が一気に開ける。ここで一本休みを取る。皆暑いと夫々ウエアーの調整を・・・ネックウォーマーを外しインナーを一枚脱ぐ。これからは全て吹きさらしの斜面なので、アウターはきたままに。
衣服の調整が終った者から大魔人のビーコンチェックを受け、立派に発達したスノーブリッジで富良野川右岸へ、一段上っていよいよボール斜面に向かう。快晴と言っても良いほどの好天にみなの顔もほころぶ。
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ところが上空の青空に変化があったわけではないのだが、急に風が吹き出しドンドン強まり、アット言う間に強風となる。樹木の一本も無い雪原でのブリーザードに戸惑いながら、毛糸の帽子をしっかり被りなおして前進。時折息が出来ないほどの強風に、どこか陰になりそうな所は無いかと目で探すが見つからず。一人だったら迷わず引き返すが、戻る気配は無い。皆何を考えて登っているのかなぁ!?それともこれくらいの強風は慣れっこなのか!?サングラスだけの目はあけているのが辛い、強風に巻き上げられた雪が容赦なくほほを打ち、このままでは剥き出しの頬っぺたはすぐにでも凍傷になりそうだ。連休明け、凍傷で黒ずんだ頬っぺたでの出社は憚れるなぁ!どこかでネックウオマーをつけなければと思いつつ、立ち止まる勇気が無くヅルヅルと列について行く。

突然リーダーが止まる、強風で引き返すのかとホッとすると、目の前の斜面に亀裂が入ったので、ここから引き返すとの事。よく見ると細い筋が雪面に伸びている。それ程急斜面ではないので、雪崩の実感は湧かなかったが、突然の強風といい、雪面に走った亀裂といい、北海道の冬山は、事故がすぐ身近にあることを実感させられた。
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シールを付けたままの人、外す人、夫々に今来たルートを引き返す。再び富良野川を渡り返して一段降り、無風の窪地で一息。計画変更して三段山に向かうことになる
左手の樹林帯に入り、そこそこの登りを頑張ると一段目の左斜面に出て、そのままジグをきりながら登りきる。振り返ると下の街並みが箱庭のように綺麗だ。
昨日と同じルートに戻り、マイペースを決して崩さないシンリさんの後を登る事にする。兎に角シンリさんにくっついていると決してばてないと評判なのだ。風は樹林帯のせいか気になるほどではないが、2段目の上は相当の強風の世界になるはず。
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2段途中の疎林の風陰で休憩を取る。水分補給に小腹を満たして、いよいよ強風の世界に向かう。2段めを登りきったところで、ここで引き返す事になり、右の沢筋に降りて、風を避けながらシールを外す。

この時のために登ってきたのだとばかり、嬉々として奇声を上げながら滑り降りて行く。狭い沢筋に大人数の滑降なので、接触に注意しながらも、登りとは違って、全体の空気が躍動的だ!
深雪大好き人間ばかりで、皆本当に上手い、転ばぬようについて行くのが精一杯で何とか皆に迷惑をかけないようにと思うと腰が引ける。樹林帯に入りマスマス狭まった木々の間の滑降に、情けないほど 腰=ドン引け なのが自分でもよ~くわかる。相変わらずの樹林帯の結構な斜面で動画を撮るので一人ずつ滑る事に、自分の番になったが、撮られている事を意識する余裕は全く無し、ただただ転ばないようにと腰「く」のじで足「ハ」の字
降り終って、肩で荒い息をしていると marikka師匠に「級長は!滑れるんだから!怖がらずに!しっかり板に乗って!すべりなぁ~~~!!!」この激にはチョット目覚めた(アンガト)。その後少しだけ膝を入れることが出来たような、出来なかったような・・・。

そのまま沢筋をとことん滑り降り、ちょっと沢からはずれ、右の林を抜けるとナントナント、白銀荘の駐車場の上に出たのにはビックリ。毎回苦労しながらの深雪滑降、今回も“上手く滑れたら快感だろうな”思いながら板を外した。


『深雪 上手くなりた~~~い お終い!
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2011.02.12 / Top↑
まとめ