今日(20日)、曇天の赤岩に行ってきました。
ザイルパートナーはmiura-wallスイレン仲間の ikuちゃんとN田さん(チョンボさんではない)。
メニューは、アルパインの定番「テーブルリッジ」&フリーの定番「44フェース」。
まるでカツ丼と天丼をいっぺんに食べたみたい(???)。
結果は・・・明暗くっきり!


『テーブルリッジ』
N田さんはフリーを中心のオールラウンダー(の様だ?)、技術はmiuraーwallでもトップクラス、ikuちゃんもフリー技術は上。“川下壁”ではよくムーブのアドバイスをもらっていました。
天候は夕方前から雨の予想、崩れる前にテーブルを登って、その後,許せば44フェースに行く事にして,まずはテーブルに向かう。

取り付き点にはすでに若い2人組、学生か。手前で待機。そのうちハーケンを打つ音が聞こえる、ナヌゥ(?)。
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アプローチから取り付き点

本日のパートナーとは、外岩でザイルを組むのは初めなので、コールの打ち合わせをしてスタート。
凹かくを抜けて左にトラバース大黒岩側に出てビックリ、前のパーティーが小ピナクル手前でピッチを切ってセコンドがいるではないか。テラスが空くまでしばらく待機、やっと空いたので下の二人に上がって貰う。
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1P/大黒岩をバックに N田さん

とっ、その時胎内巡りを下降するクラーマーがテーブルの取り付きに向かって何やら話をしている。
ナ・ニ~!下に もう1パーティーいるのか・・・。とよく見ると、胎内めぐりにいるのは、ブーシャさん、オッキーさんご夫妻、コールして挨拶。二人は不動に向かうようだ。

先に進もうとするが、若者パーティーは小ピナクルを超えたところで、またも丁寧にもピッチを切ている。上からは冷たいものが降ってくるし、気は焦るが垂壁の途中で待つことも出来ず、空くまで待つ。ようやく開いたので小ピナクル直下の垂壁へ、慎重にホールドスタンスを拾いながらテラスへ。
ここでしばし悩む。このままピッチを延ばすか、同じようにきるか・・・。
結局迷ってピッチをきる事にする。どうせ先へ行ってもつっかえるだろうし。
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洞穴横をリード

ikuちゃん、N田さんのの順に登ってもらう。ここはの垂壁は海と大黒、エビス岩を見下ろし、写真撮影の絶景ポイント。ikuちゃんがラストのN田さんを一生懸命に写している。N田さんは「えっ、もう終わり」と短いピッチにチョッと驚きながら上がってきた。ikuちゃんの話だと、下のパーティー(3人)は相当イライラしているようで、遅いのは我々のせいだと思っており、事情を説明したが ラストはまだ取り付き点にいて伝わらず、事情がわからないので かなりイラつき、何やら怒鳴っていたらしい。
雨がいつ本降りになるのか気が気じゃない、まだ先は長いし、テーブルとはいえ、滑る岩のリードは余りやりたくない。それは下のパーティーも同じだろう。
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洞穴上の垂壁・絶景ポイント

N田さんが上がってきたのですぐに登りだす。下を見ると洞穴には2人が雨を避けるように体を寄せ合って休んでいる。指で上を指すと、大きくうなずき返してくれた。どうやら二人は状況を理解してくれている様子。
コンテでもOKの尾根状をザイルを引っ張ってフェイス下の棚まで、ここでマタマタピッチを切っている若者パーティーに追いつく。何でそこまで、ズタズタ切るのさ???理解が出来ない。

さすがにピッチ切るのはばかばかしくて下の二人にコールしてルートがあくまで待つことにする。
じっと見ていると、登り自体も慎重で遅い、こちらは3名なのに・・・遅過ぎでっせ!!
天気がよければ我慢も出来るが 本降り前に抜けたいし、余計イライラしてくる。

棚から快適すぎるフェースを上りきるとクライムダウンでコルに下るが、そのコルで二人は何やら話し合っている。「バッキャヤロー!!」、口から飛び出そうなのをやっと飲み込んで、N田さんに登ってくるように大声でコールする。“今の若者は自分の事だけしか・・・・”つい、おじさんの発想をしてしまいたくなる。

登ってきたN田さんにビレーを交代してもらう。ラストのikuちゃんは ご機嫌で快適フェースを登ってくる。カメラを向けるとおどけたようにポーズ!イライラしているのがばかばかしくなった。登り切ったのでそのまま二人にクライムダウンでコルに降りてもらう。
それでもまだ前のパーティーのセコンドはコルにいた。
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快適フェスを登るikuちゃん                最終ピッチの取り付き部分

いよいよラストの核心のピッチ。ここは2箇所の垂壁があり、高度感もそれなりにあり、チョッと被っているようで慣れないとプレッシャーがかかるところだが、プロテクションもあって何ということは無い。
気持ちよく登って最後の手テーブルに上がるところの一手も難なくクリア!
視界は天気の割には利いていて、水族館が真下にくっきりと。
登っちまえば勝手な物で、気分爽快、立ったまま景色を味わいながらのビレーで二人を待つ。ikuちゃんが笑顔でテーブルの頭に、続いてN田さんも頭に到着。
二人にとっては優しすぎるルートでしたが、「楽しかったァ~!」と言われて、ウンウンと頷けるクライミングでした!

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テーブル直下のN田さん  景色を見ながら


『44フェース』
心配した雨も ポツリとは来ては止むの繰り返しなので、峠に戻って昼食をとった後、予定通り44に向かう。
最近はいつも混んでいるので 順番待ちを覚悟して来たが、人っ子一人いないのでビックリ。峠の車は満車状態なのに、皆どこに行っているのか・・・。

まず、N田さんが「おやすみ」(5.10a)をリードでトップロープをかけに登る。
このルートのいやらしさは、ホールドはガバなのだが、斜め方向に被っていて、錯覚なのか、体が どうしても意識とは違う方向に引っ張られ体力を消耗してしまう。がっ、それは下手ピーの話できちっとしたムーブを取れる人は、隣の「おはよう」(5.9)よりやさしいと言う。 (夫々のグレードは逆さだよ と言う意見が殆ど。)

N田さんは綺麗なムーブでスムーズにクリア。さすが!

私は元々アルパインクライム志向で、(登れないから)フリーは、好みではない。44は昨年秋に一度来たが、“おやすみ”(5.10a)も“おはよう”(5.9)も歯が立たずかなりショックだった。その事がフリー劣等感に拍車をかけ、苦手意識を強くしている。
そして今日も44を前に、何としても登ってやろうという闘争心が、もう一つ湧いてこない。
気持の問題なのかなぁ~とやっぱり弱気。

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弱気を察知した二人が登れとけしかけるが、苦笑いでikuちゃんに先に行ってとお願い!
ikuちゃんが取り付く、ガバを頼りに上手く足を使って核心へ、そこで行きずまる。「去年はどーやって登ったのかなぁ」と言いながら、左のホールドが見つからずにテンション、垂直方向に振られる。
昨年自分が超えられなかった箇所だ。レスト後、今度はスムーズに登る。一段上がって最後の詰めもN田さんのアドバイスできちっと登りきる。

いよいよ自分の番、覚悟を決めて取り付く。思ったよりスムーズに数手で核心部分に、クラックの中に右手を入れると左手の、左手を入れると右手の、夫々ホールドが見つからずに一歩上に上がれない。そうこうしているうちにテンション、垂直方向にかなり振られる。しばらくレストで元のジェードルに戻る。何とかしてと思うのだが、同じことの繰り返し。
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諦めかけるが下の2名が下ろしてくれない。なんとも情けない構図。
ロープの張りの助けを借りて体を持ち上げ、チョッとチョンボ気味にどうにか超える。
後は思ったよりもスムーズに自分でルートを拾いながら到達点へ。ここは簡単じゃん!
去年よりチョッとだけ進歩したのかなぁ?でも気持は予想通り、落ち込み気味の44フェースでした!

カツ丼は美味しかったけれど、お腹一杯のせいか天丼の味はもう一つ、でも空腹を十分に満たせた一日でした。ikuちゃん、N田さん有難う!






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2009.06.20 / Top↑
まとめ