24日(日)。3週間ぶりのクライミングはズッシーさん(H田氏)、N野氏、と3人で中赤岩の赤壁に。

天気予報は曇り、気温が低くマルチのアルパインルートはどこも海から吹き上げる風が冷たそうで
とても登る気になれない。はてさてどこを登ろうか西壁辺りが無難かと思いつつ峠の駐車場へ。

労山の救助訓練があるとの事前情報に駐車場は満杯と覚悟を決めて行ったが、案の定入り切らずに手前の林道に駐車。
“寒さとルート”については、3人とも同じ事を考えていたようで、“あわよくば44フェース ”っと中赤岩の西奥壁方面に向かう事に決定。

昨夜の雨でアプローチが滑って怖い。アプローチでのトラブルがあったばかりで慎重に時間を掛けて下る。
予想通り44フェースはすでに先客あり。そのまま西奥壁へ。
赤壁のテラスまで降りると海面もかなり近づく。海からの風は木々に遮られてそれ程強くないが上を見上げると赤壁はガスに包まれて寒々しい。

このルートは本来、左上に走るハッキリしたクラックにラチュラルプロテクションを使用してレ-バックで登る、クラック登りの良い練習場だ。

N野さんリードで赤壁クラック下部に取り付く。『怖いもの知らずのN野さん』と言われているが岩はやや湿った感じで、とても冷たく ホールド、スタンスを一つづつ慎重に確かめてロープを伸ばす。ナチュプロを使う分だけ打ちっぱなしのハーケン類も少ない。
中間の小な出っ張りは、見た目よりは被っているようで、慎重に超える。とにかく岩が冷たそうで指先の感覚はとっくに無い様子。
“薄被り”を乗っ越すと一息つくことが出来、下で見ている方も ホッと肩から力が抜ける。
斜度が落ちたクラック沿いに最後まで安定した登りで懸垂下降用のスリングに到着。
N野さんの登りを見ていると簡単そうに見え、後で騙された事に気付く。

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プロテクションが少ない 回り込むのがチョッと厄介   薄っ被りで“クリップ”   下降点着

次にズッシーさんが登る、トップロープだがレーバックを交え、丁寧にスタンスを探しながらロープを伸ばす。被り気味の岩を一たん左から回り込むように超えるがやはり指の感覚が無いのか慎重だ。
クラックに手をいれホールドを確認しながら小ハングを慎重に超えて終了点へ。指先が冷たいと言いながら降りてくる。

今度は自分の番。実はこのルートは2年前に一度登ったが、中間の被り気味の岩を越えられずに降りてきた経験がある。
あれから2年たっているしさすがに2年前よりは上達しているだろうと特に不安も無く登りだす。
出足は順調だったが、思いのほか岩が冷たく、あっと言う間に指先の感覚が無くなる。クラックに手を差し込んでも中で指先がどのように引っかかっているのか、微妙な感覚が無くてとてもいや~な感じ。

薄被りの出っ張りの下を左へ回り込むのだがホールド スタンスが無く、左に振られる体を無理に支えているうちに腕がきつくなってくる。早く超えねばといつもの悪い癖で、イチカパチカノの勝負で上げた右足が壁を捉えきれずに空振りであえなくテンション、その後はじたばたするだけでなかなか出っ張りを超えられずに何度もテンション!
ここで降りたら、2年前と同じだと粘りに粘る。クラックに差し込んだ手の指先は完全に感覚無くテンションをかけては指先に息を吹きかけ、執念でやっとこさっと小出っ張りを超える。斜度の落ちたクラックを中間プロテクションまで登る。へとへと!!気持もへとへと!!
赤岩本のルート表示はⅤ+になっているのだが、Ⅴ+はチョッと甘いような・・・。見方が間違っているのかなぁ?!


次にA赤壁サバイバルをやるとまずN野さんが取り付く。スタートはいきなりのどっ被り、指の感覚が無いだろうによくもマァ~!私は取り付きを見ただけでビレイヤーに徹することにする。
ハングを超えたところからが難しいらしく、何回もテンションかけながら、以前はリードしたはずだけれど思い出せない思い出せないとぶつぶつ言いながら少しづつ上へ。チョークバックに“ホカロン”入れても、指先の感覚は無い様で、粘って途中から降りてくる。
次にズッシーさん、スタートの被りはヒールフックをうまく使ってクリア、カッコいい!がッ,ハングを越えた後のつるつるのフェースでテンション。難しい上に指が冷たいようだ。しばらく粘るが結局降りてきた。
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          取り付きのハングをフリーで超えるN野さん。

次にN野さんは“サップリ”にトライ!冷たいのにさすが!サプリはイレブンはあるようで、ここももちろんビレイヤーに徹する。かなり上部までノーテンで行くもつるつる(そうな)フェースでテンション。それでも最後まできちっと登って終了点よりロワーダウン。


スタートが遅かった分結構な時間になっていたが、ズッシーさんは昼食前に、再度 クラックルートをトライするという。核心で、かなり腕を消耗した登りに納得がいかなかったらしい。
見た目は安定していたが、ズッシーさんでもそうだったのか、とほんの少し気持が落ち着く。
さすが、体もほぐれたのか、岩の冷たさにも慣れたのか、綺麗な登りですんなり完登!納得顔で降りてきた。

こうなると私にも再トライしろと二人にけしかけられる。昼食の方が魅力だったが、行かない訳にはいかずに“途中で帰ってくるから”と弱気にスタート。N野さんから“降りてきたら昼飯抜き”と厳しい声が!
ところがっ、登り出すと岩は相変わらず冷たいが、“登れないのでは”などという余計な事が頭から消えて、スムースに“足”で登れる。ホールドには ぶら下がるのではなく、支えるという感じでリズムに乗って気持が良い。“別人”?って思えるほどスムーズに核心を超えすんなりと終了点へ。
気持はガッツポーズ!二人にも別人の登りと昼食を快諾される。


昼食後44フェースに移動するが、どのルートにもロープがセットされて取り付く余地は全く無し。珍しい事にこれだけ人数がいるのに知った顔は一人も見当たらない。

仕方なくファイヤマンに移動、二人は張り切っているが、二本目のクラックに満足した私は、どーせフリーは登れないし、今日はもう十分とすっかりリラックス。
執念の無さが上達を遅らせている事は確かなようだ!(それだけではないが。)
二人はファイマンに夢中。私はリラックスして 写真&ビレー。

まずN野さん。途中テンションがかかって、研究しながら上まで、昔ののぼりに比べて不満足そうで、さかんにブツクサ言っている。
ズッシーさんは何度かのトライで途中の課題までノーテンで行かれたと“嬉しい嬉しい”と本当に嬉しそう!

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      ファイアマンに喰らい付くズッシーさん


二人はしばらく遊んだ後、例によって私にも行けとけしかける。ひょっとして中間ぐらいまではと内心思って取り付くが、甘かった!3つ目のスタンスに乗り込めず、やっぱり本日も離陸もできず。
 お・し・ま・い!

3人頭を寄せ合って私のクライミングシューズを点検。靴が大きすぎるのではとの結論に。そう言われれば、私の左足は右足に比べて微妙に小さいような気がする。アルパイン用のクライミングシューズの左足は指先がすぼまらずにぴったり開いている。確かに小さいスタンスには乗り込めない・・・かも。
今度はザックに小さい方のシューズも入れておかなければ・・・。(でも、靴替えても私には、ファイヤマンはしばらく登れそうにナ~イ!!)

今日もテンションかけまくりだったが、“気持ちよく登れたクラック”一本で、今シーズンのアルパインはやっとリズムに乗れそうな気がするゾ!!












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2009.05.24 / Top↑
まとめ